発達障害の子を救う「遊んで学ぶ教室」の役割 幼児6.5%が抱える問題、症状は緩和可能だ
特別支援学校教諭の資格を持っているスタッフの村田さんは、「教え込もうとすればできるんですけど、こういう楽しい教材だとみんなついやっちゃうんですよね。その中で言葉の意味を知ったりとか、楽しい中で学べるにはこういう丁寧な段階に合わせた教材とか興味を引くものをいっぱい用意しているという感じですね」と話します。
親御さんの心の負担を減らす
早期療育は、母親にも心強い支援なのです。
「やっと、相談したり支援を受けられる場所が見つかったなという安心感が一番大きかったですね」。2年以上にわたり2人の娘さんを「こっこ」の個別指導に通わせている、あるお母さんの話です。
「こっこ」に通うようになってからの子どもたちの変化をこう話します。
「人を信頼して、心を開いてコミュニケーションを取れるようになったりとか、安心できる場所が家以外にあるということで、他の場所、幼稚園だったり公園だったりというところでもコミュニケーションに対して積極的になったような気がします」
「こっこ」では、療育中の子どもたちの様子を記録にとりながら見守っている親御さんたちへの振り返りも行います。親御さんでも見つけられない子どもの特性を、スタッフと一緒になって見いだしていくのです。