息苦しい職場は人の「主体性」を軽視している それでは生産性も士気も上がらない

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その場合は、いきなりワクワクを求めるのではなく、社員全員が「まんざらでもない」と思える環境作りを目指す。嫌な仕事やつらい仕事を「まんざらでもない」程度に持っていく。これが現実的、かつ定着する風土改善の基本になる。

そのためにも、「目標・ゴールに対する意識付けをする」「権限委譲をする」「3つの承認欲求を満たす」がやはり大事だ。

「らしさ」「主体性」を定着させられるか

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最後に気をつけたいポイントをもうひとつ。新たにやると決めたルールや決まりごとは、定期的な振り返りをしてみよう。たとえばまず1カ月やってみて、うまくいっているかどうか? 形骸化していないか? 自分たちに合うか? 話し合ってみる。うまくいっていなければ、やり方を変えてみる。あるいはやめる。

このサイクルをしっかり回していくことで、自分たち「らしい」働き方が組織に根付く。

せっかくの改革。一過性のお祭り騒ぎで終わらせないためにも、社員の「らしさ」「主体性」を尊重し、しっかりと定着する環境作りに取り組んでいきたいものだ。

沢渡 あまね 作家/ワークスタイル&組織開発専門家

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さわたり あまね / Amane Sawatari

1975年生まれ。あまねキャリア株式会社CEO/株式会社NOKIOO顧問/浜松ワークスタイルLab所長/国内大手企業人事部門顧問ほか。『組織変革Lab』主宰、DX白書2023有識者委員など。日産自動車、NTTデータなどを経て現職。400以上の企業・自治体・官公庁で、働き方改革、組織変革、マネジメント変革の支援・講演および執筆・メディア出演を行う。著書に累計25万部の『問題地図』シリーズ(『職場の問題地図』『仕事の問題地図』『働き方の問題地図』など、いずれも技術評論社)をはじめ、『新時代を生き抜く越境思考』(同社)、『職場の科学』(文藝春秋)、『チームの生産性をあげる。』(ダイヤモンド社)など多数。

 

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