息苦しい職場は人の「主体性」を軽視している

それでは生産性も士気も上がらない

私はいままで企業の一社員として、2014年秋からはフリーランスに転進しておよそ50以上の日本の現場と向き合ってきた。企業に官公庁に地方自治体、オフィスに工場。業種や職種を問わず、元気がある職場とそうでない職場がある。何がその差を生んでいるのであろうか?

元気な職場には、ずばり「らしさ」がある。

・個人「らしさ」

・チーム「らしさ」

・組織「らしさ」

その「らしさ」は、社員の主体性を伴っている。社訓を毎朝大声で唱和させる、などの強制力でもって無理やり植えつけられたものではない、内発的動機付けによる「らしさ」こそ大事だ。

どんなに残業を抑制して休みを取りやすくしても、「主体性=(やる気)」が生まれる環境がなければ、人は物足りなさを感じる。仕事をしたいモチベーションが高い人ほど、意欲をそがれる。組織が成長し続けるためには、メンバーの主体性を認め、「らしさ」を発揮できる職場環境に変えていく必要がある。では、「らしい」職場とはどうやって醸成されていくのか? 4つの観点を紹介する。

目標・ゴールに対する意識付けがなされているか?

会社には、「ビジョン」や「ミッション」、あるいは行動規範となる「Way」など目標・ゴールが存在する。会社単位でなくても、部門やチーム単位など、規模の大小にかかわらず組織には共通の目標・ゴールが設定されているはずだ。

目標・ゴールは、メンバーが目指すべき共通の方向であり、日々仕事をするうえでの判断の指針であり、そして働き方改革を進めるうえでの判断基準になる。目指すべきものがあると、人は意欲的に行動できるからだ。だからこそ、一度立ち止まって、きちんと社内の目標・ゴールが社員に意識付けされているか確認する必要がある。

Q. あなたの職場は次のいずれかになっていないだろうか?
□そもそも目標もゴールもない
□自社、あるいは自組織の目標・ゴールを説明できない
□目標・ゴールがあいまい。「で、どうすればいいの?」状態
(例:「技術力向上のために努力する」「お客様第一主義」)
□目標・ゴールをメンバーが知らない
□目標・ゴールが一部の人にしか共有されていない
(例:派遣社員や外注さんは蚊帳の外)

 

どれか1つでも当てはまったら要注意。いま一度、メンバー同士で目標・ゴールがきちんと浸透しているかを話し合ってみよう。

特に全社レベルの目標・ゴールは、現場で働く人にとっては日々の判断や行動に落としにくく、漠然としがち。そうしないためには、部門やチーム単位で集まって、会社のビジョンやミッション、Wayなどをかみ砕き、自分たちの目標や仕事に落としこんでおく。

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