息苦しい職場は人の「主体性」を軽視している それでは生産性も士気も上がらない

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②行動承認欲求
振る舞いやプロセスを認めてもらいたい欲求のこと。毎日遅くまで頑張っている。工夫して改善提案した。ほかのメンバーが仕事しやすいよう、車庫を片付けてくれた。わざわざ私に報告してくれた。たとえ成果につながらなくとも、こういった努力が認められれば、人はもっと組織のために頑張ろうと思える。
③存在承認欲求
自分の存在を認めてもらいたいという欲求のこと。「私は、今ここにいる」この安心感は、組織の帰属意識やそこでの仕事のやりがいにつながる。モチベーションの低い職場にありがちなのは、「誰が何をやっているのかわからない」だ。これは、あなたとほかのメンバーが互いに存在が認められていない、もしくは存在価値がよくわからない状態を示している。これこそ、存在承認欲求が満たされていない状態だ。
「あいさつがない」は、よくある職場の悩みのひとつ。あいさつが返ってこない職場は、そこにあなたがいることが意識されていない状態、あるいは軽んじられている状態を示してしまう。逆の見方をすれば、あいさつは相手の存在承認欲求を満たすことができるいちばん手っ取り早い行動でもある。

 

どうだろう? あなたの職場にはこの3つの欲求を満たすような仕掛けや工夫があるだろうか。働き方改革を考えるとき、3つの欲求が満たされる状態になるかをひとつの判断基準にしてみよう。

無理に「ワクワク」させようとしていないか?

ワクワク症候群……とでも言うのだろうか。改革やモチベーション向上に取り組むとき、経営者や上司だけがやたらと盛り上がってしまう。そんなことはないだろうか? 確かに、ワクワク仕事ができるならしたいものだが、他人から「ワクワクしよう!」と強いられるとなんだか引いてしまう

世の中には、どう逆立ちしてもつまらない仕事だって存在する。人によっては、プライベートがうまくいってなかったり、体調が優れなかったりで、どうしてもワクワクできないときもある。環境や個々の事情への理解がなければ、現場は冷める一方だ。

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