判明!ヨーカ堂新浦安店を買った会社の正体 隣地では大規模開発プロジェクトを実施中

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ただ、スターツはこの件に関して、「思惑だけが先行することで地元に悪影響を与えたくない」(同社広報部)と、コメントを拒否している。

スターツは賃貸住宅の建設と賃貸住宅の仲介管理業務が2本柱。さらに同社は新浦安店の跡地からワンブロック離れた場所で、「タイムレスタウン新浦安プロジェクト」と称した大規模開発を施工中だ。

対象地域は約5万平方メートルという広大なエリアに、総事業費約260億円を投入。現在は液状化対策地盤改良工事を済ませ、2018年3月期にケア・保育などの施設を完成、2019年3月期に分譲マンション170戸と戸建て90戸の引き渡しを開始する予定だ。

浦安市は食料品販売の継続を要請するが…

今年5月には「閉店売り尽くし」の表記が至る所に掲げられていた(編集部撮影)

スターツは現在、中央区日本橋に本社を置いているが、元々は江戸川区葛西で創業している。

浦安市とは旧江戸川で隔てられた隣町で、市が主催する花火大会に協賛するなど、地元意識は強い。

一方の浦安市としては、イトーヨーカドーを地域の中核のテナントとして開発を進めてきたことから、「今後も日用品や食料品を販売するテナントを誘致してくれるように要望している」(都市計画課)と説明する。

スターツは今後、この地をどう開発するのか。地元に配慮するのであればこそ、しっかりとした説明責任が求められるはずだ。

松浦 大 東洋経済 記者

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まつうら ひろし / Hiroshi Matsuura

明治大学、同大学院を経て、2009年に入社。記者としてはいろいろ担当して、今はソフトウェアやサイバーセキュリティなどを担当(多分)。編集は『業界地図』がメイン。妻と娘、息子、オウムと暮らす。2020年に育休を約8カ月取った。

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