セブンが進める「ヨーカ堂構造改革」の行方

不振の衣料事業については大ナタか

48年間の歴史に幕を下ろしたイトーヨーカドー戸越店。閉店後もしばらくの間、多くの人が名残を惜しんでいた(写真:記者撮影)

8月21日午後8時過ぎ。東京・品川区にあるイトーヨーカドー戸越店の前には100人を超す人だかりができていた。そこに現れたのは同店の店長。「(1967年に)開店したときは“東洋一”といわれるほど大きな店でした。ただ老朽化も進み、立ち行かなくなってきました。心苦しいですが閉店させていただきます」。

店長が頭を深々と下げると、1分以上もの間、拍手が鳴りやむことはなかった。

西武百貨店は2店閉鎖し、希望退職も

鈴木敏文氏の会長退任から3カ月。井阪隆一社長を中心とする新体制が発足して以降、セブン&アイ・ホールディングス内の不振事業に次々とメスが入れられている。

8月上旬、グループ傘下のそごう・西武は、業績が低迷していた西武百貨店2店の閉鎖を発表。同時に45歳以上の正社員を対象に、350人の希望退職の募集を明らかにした。カタログ販売を手掛けるニッセンホールディングスも業績の回復にメドがつかず、セブン&アイが完全子会社化に踏み切り、上場廃止となる。

こうした中、次なる構造改革の焦点は、総合スーパーのイトーヨーカ堂だ。2015年度末182店のうち、2016年度中に20店、2020年までに計40店の店舗閉鎖を計画。イトーヨーカ堂創業の地でもある東京・北千住店を4月に閉店したのを皮切りに、7月に神奈川県の本牧店、8月下旬に冒頭の戸越店を閉めた。

次ページ今後の「閉鎖店」は?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 会社を変える人材開発の極意
  • 就職四季報プラスワン
  • はじまりの食卓
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
<a href="https://bit.ly/2SmSYaR" target="_blank">新型肺炎で中国大停滞<br>アップル供給網に打撃</a>

新型コロナウイルスの拡大に伴う人の移動の制限によって、中国では企業活動の停滞が深刻です。iPhone生産にも甚大な影響が。組み立てを担う台湾・鴻海グループの鄭州工場は今……。「財新」特約のデジタル版連載「疫病都市」の続編です。