「あまちゃん」ロケ地観光のいまだ根強い人気 放送終了4年過ぎても久慈の町おこしは熱い
実際、昨年最大のヒット映画『君の名は。』の舞台となった岐阜県飛騨市は、10代の若者から外国人まで、ロケ地をめぐる観光客が急増しました。「映画館がないから『君の名は。』も、舞台になっていることも知らなかった」ほどの田舎町が、案内パネルを作り、住民が観光客を温かく受け入れているのです。さらに、地域活性プランニングとの会話では、「VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を使った体験コーナーはできないか」という壮大な計画も出ているそうです。
ロケ地観光客の熱気で全国を元気に
ロケ地観光のすばらしさは、このように訪れる人々の熱が高く、それが地元住民や撮影スタッフに伝染して活気を生んでいくこと。ロケ地観光は通常の観光よりも「楽しもう」という気持ちが強く、アクティブに行動するため、おのずと消費行動や地元住民とのコミュニケーションも活発になるのです。
同時に、スムーズにロケができる撮影スタッフの「質の高い作品を作ろう」という熱も高くなり、テレビ番組や映画を見る人々の熱も今以上に高くなるなどの相乗効果も期待できます。このようなロケ地観光が全国各地で行われるようになれば、日本全体に熱気が生まれるのではないでしょうか。
最後に、同社と私の出会いは、「新・週刊フジテレビ批評」というテレビ番組でした。『ロケーションジャパン』の山田編集長と対談し、その業務内容に強い興味を抱いて取材依頼したのです。後日改めて同社を訪れ、山田さん、木庭さん、斎藤さんから話を聞いたところ、多くの感動的な成功エピソードが聞けました。
次回は「観光目的ゼロの町おこし」「鉄道会社発の町おこし」の2エピソードを紹介します。ドラマティックという意味では、久慈のエピソード以上のものがあるだけに、楽しみにしていてください。
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