②3月スタートだが、採用予定数に達していない企業
今年度圧倒的に多いのは、これらの企業です。背景には、企業全体の採用活動が積極的になったことによって需給バランスが悪化し、それなりの人数は採用できているものの、採用予定人数には絶対的に不足しているという事情があります。
「人が集まってないのは、何か問題があるからではないか」、「内定辞退が多いなど、何か問題がある企業なのでは?」、と心配になるかもしれませんが、そうとは限りません。
このタイプの企業に共通するのは、企業や法人を相手に事業を行う「BtoB(Business to Business)」企業だったり、小規模だったりで、知名度が大手に比べて低いことです。まだ小さいけれど、将来性のある業界や、企業の情報が十分に学生に知られていないだけ、といった企業も数多くあるのです。
また、②の企業の中には、採用予定人数が多いにもかかわらず、「入社後のギャップをなくしたい」という考えから、学生とじっくりと時間をかけてコミュニケーションを取ってきた結果、現在も採用活動を継続している企業もあります。
たとえばこの時期になると、「説明会の後にすぐ選考会があって、その場で内々定を出す」ということを、一つの売りにしている企業も目につきます。それはそれで、早く就活を終えたい学生にとっては、魅力ある求人でしょう。
一方、この時期でも長時間の説明会を開催し、じっくりと企業を理解したうえで、あらためて応募するかどうかを判断してほしい、と考える企業もあります。自分が共感する会社はどちらなのか、しっかり考えて行動してほしいと思います。
昨年ほど秋採用は多くなさそうだが・・・
③内定式直前に不足を補いたい企業
内々定者が採用予定人数に達した時点で、いったん採用活動を終了したものの、その後に辞退する学生が出たため、急遽、採用活動を再開するパターンです。いわゆる大手企業の秋採用などはこれに当たります。
こうした募集は、毎年一定数ありますが、3月からの採用スタートというスタイルが定着しつつある今年度は、特に人気の高い大手はきちんと採用数を満たしており、昨年ほど秋採用は多くなさそうです。
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