大学4年の「秋就活」で理想の企業に入る方法 採用継続中の会社がこれだけ残っている理由

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もちろん、業界や企業についてより深く知ることで、新しい気づきが得られ、企業との出会いの幅が広がる可能性が高まるのは、IT業界に限ったことではありません。ほかの業界についても同じことがいえるでしょう。

具体的に今から、新しい業界、企業について知る方法としては、やはり実際に行動することが大事です。リクナビなどの就職サイトには、この時期から新たに募集を開始する企業がまだまだ新着求人として、掲載されています。今後開催される説明会が検索でき、参加申し込みも可能です。

また最近では新卒者を対象とした人材紹介サービスも増えています。これらのサービスは、登録した学生にアドバイザーが付いて、個別に面談を行い、一人ひとりの学生の希望や適性に合った求人を選んで紹介してくれるのです。

公開されてない求人がキャリアセンターにある

また大学のキャリアセンターも、企業の人事と深く結び付いていて、公開されていない求人を持っていたりもします。それだけではなく、過去に紹介した学生が入社した後どうなっているかなど、事実情報を蓄積している場合もあります。

相談に行けば、自分に合った業界や企業を紹介してくれたり、新しい視点を提供してくれたりすることもあるでしょう。ぜひ、今からでも利用してみて、企業、業界を知り、自分の志向に合った業界を幅広く探すということに注力してみてください。

3月に同時スタートした学生たちがすでに活動を終えている中、ゴールが見えない就活を早く終わらせたいという気持ちになるのは、無理もありません。だからといって焦って、結論を出すのは考えもの。ゴールを急ぐことよりも、業界や企業を知ることで、納得感を持って決断することを重視しましょう。

なんとなく決めたのか、あるいは徹底的に自分と向き合って決めたかは、入社後の踏ん張りにもかかわってきます。この時期だからこそ、今まで目を向けていなかった企業群に目を向け、知識を深めていくことで、新たな企業と出会ってほしいと思います。

木下 圭介 リクルートキャリア 新卒エージェント事業統括部 新卒エージェントサービス部 リクルーティングアドバイザー グループマネージャー

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きのした けいすけ / Keisuke Kinoshita

2001年入社。法人営業で首都圏、九州などを担当の後、現職。就活生を求める企業支援と、新卒予定の学生の就職支援との両面から、就活最前線に立っている。

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