「1日6時間ゲームする子」に親ができること 日常生活に支障をきたすケースは少なくない

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岩崎さんのような状況になっているときは、次のような2つの解決策が考えられます。

子どもは自分で作ったルールのほうが守る

① あらためて、なぜ今の状況が問題であるのか冷静に話し合って、ルールとペナルティについて子どもに作らせる

これまでは親から強制されて作られたルール、ペナルティですね。子どもは、いったんは受け入れたことでしょうが、いざ実行するとなると納得しませんし、場合によってはキレるということもあります。おかしな話ですが、よくある現象です。そこでまずは、なぜゲームにここまでハマることを親はよしとしていないのかという点について、冷静に感情を交えずに話をするのがいいでしょう。雰囲気としてはゆったりとした感じで、あまり深刻ではない状況を作られるといいでしょう。

さらに一歩進んで、改めて別のルール作り、ペナルティ作りを行いましょう。親からの押し付けではなく、子どもに決めさせていきます。親からの押し付けられたルールよりは自分で作ったルールのほうが守る可能性が高いためです。また、自律性の向上にも役立ちます。

そして、その話の中で、次の3つを決めさせていきます。

1)ルール
2)ルールが守れなかったときのペナルティ
3)もしペナルティを実行するときに、(子どもが)それを受け入れないことがあったときどうするか

 

この3)まで決めないといけないでしょう。スネたり、学校を休んだり、暴力的になるという実績があるので、もしそのようになったらどうするべきかというところまで決めておきます。そして、それを紙に書くかスマホでビデオにでもとっておくと、子どもはある種の誓いをしたということで、今後はこれまでのような状況にはなりにくいでしょう。

このときのやり取りは、たとえば次のようにしていきます。

:「今までゲームをやりすぎてきてしまったよね。今後もゲームをやるとして、どうしたらそうならないようにできるかな」

:「そんなにやらないから大丈夫」

:「でも、もしやってしまうことがあれば、ゲーム機をなくしてしまうことになるけど、それでもいいの?」

:「……。それは嫌だと思う」

:「じゃ、どうしたらいい」

:「ルールを決める」

:「どういうルール?」

:「1日、1時間だけとか」

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