――栄光というと独特な制服が有名です。
やっぱり、制服ですか(笑)。確かにちょっと独特でしょうね。
――それに大船駅からもちょっと離れていますね。
そうですね。それも、駅の栄えているほうではなくて、裏の山のほうにあります。アップダウンの激しい道を15分ほど歩かなければなりません。
神奈川御三家の実力はいかに?
――大学合格実績もかなり高い実績を残しています。
うーん。実もふたもないことを言ってしまうと、入学したときから頭がいい子が多いんですね。栄光は1学年180人です。そのうち2012年は52人(浪人14人を含む)が東大に合格しました。これは客観的に見てすごいことだと思いますね。だから保護者から何か教育方針に関して苦情がきたりということもありません。結果を出しているから信頼されているのだと思います。でも中学受験エリートが多く入学してくるので、それはそれで大変さもあります。塾ではとにかく詰め込み勉強だったから、勉強に対する態度は受動的です。それから能動的なマインドに切り替えないと、指示待ち人間になってしまう。おそらく大学受験くらいなら指示待ち勉強でも合格できるとは思いますが、そこから先の発展を見据えた場合、伸びなくなってしまう。
――何か特徴的な取り組みはあるのでしょうか。
カリキュラム自体は何か突飛なことをやることはありませんよ。英語はプログレスという教材を使っていますし、ほかにも小テストをきっちりやって理解度を試す。ある意味、当たり前のことをきっちり、といったところでしょうか。
あとは授業前に心を静めるために行う、瞑目といって、1分程度目をつぶって次の授業に備えます。また、2限が終わったら、中間体操といって、上半身裸で校庭に出て体操をします。どんな暑い日も寒い日も、上半身裸で飛び出して体操をします。体を動かして頭をスッキリさせるのが狙いですね。