30~40代港区「ホームパーティ男子」の憂鬱

「女性にモテた」かつての輝きは失いつつある

今挙げた3つのポイントを実践している人物がいる。都内でマーケティング会社を経営する40代前半の荒池哲司氏(仮名)だ。港区の中でも近くに大使館が点在する閑静な住宅街にある荒池氏の居住する部屋は7階建てのマンションの一室。購入すれば1億2000万円は下らない豪華ながらも低層の「億ション」だ。

月に1~2回程度のペースでホームパーティを定期的に開催する荒池氏のこだわりは、まずメンバー構成に表れる。

「人数ですが、大人数で開催するとうるさい感じになっちゃうんで、まずやりません。通常は3対3くらい。多くても5対5くらいでしょうか。男性メンバーも、原則として僕が知っている仲の良い友達しか呼びません。少人数でアットホームな雰囲気をつくると、女の子が安心して信頼してくれるんです」

いわゆる従来のタワーマンションでホームパーティを主催するようなギラギラ男性や下ネタ好きの男性は極力呼ばないように気をつけているという。まさにアットホームな少人数戦略を実践している。

目玉商品を用意して女性の心をつかむ

荒池氏はホームパーティを開催する度に、食材は全国各地の名物をインターネット通販で事前にお取り寄せして用意する。

「やっぱり目玉となる食べ物があると女性のテンションは上がりますね」

女性人気が最も高いのが、神戸牛や松阪牛といったブランド和牛だ。ステーキでもしゃぶしゃぶでも、肉人気はまだまだ高い。また、必要に応じて、「ペリエ・ジュエ」といったかわいいラベルが女性受けする高級シャンパンを用意するなど、ドリンクにも気を抜かないことも重要である。

「おもてなしの心で、女子に楽しんでもらう気持ちが大切」

と語る荒池氏の実践するパーティ形式こそ、今後港区ホームパーティに対する女性の評価を高めるために主流となるスタイルであろう。

一見華やかに見えるタワーマンションに生息する港区ホームパーティ男子が失いつつある輝き。2020年の東京オリンピック開催に向かって、東京の街もさらに大きな変貌を遂げる。その変化に合わせて港区ホームパーティ男子も柔軟にそのスタイルを変えない限り、彼らの憂鬱は続くのである。

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