30~40代港区「ホームパーティ男子」の憂鬱

「女性にモテた」かつての輝きは失いつつある

2つ目の理由は、「ホームパーティ主催者の高齢化」だ。

港区にある35階建てのタワーマンションの最上階に居住する会社経営者の浜口聡志氏(55、仮名)。25年以上にわたってホームパーティを楽しんできた大ベテランだ。大きな窓からはレインボーブリッジが見渡せる70平方メートルの部屋で、浜口氏は語る。

「もう俺たちも50代だから、若い女の子を引っ張りにくいっていうのはわかっているんだよ。30代くらいでガッツがある奴がステータスあるマンションに住んでホームパーティをやってくれればいいんだけど、なかなかそういうヤツが出てこないね」

稼げる男の絶対数が激減

2008年のリーマンショック以降、港区ホームパーティ主催の一翼を担っていた外資系証券マンのうちの多くはリストラに遭い、その数を大きく減らしてしまった。運よく残った外資系証券マンも給料が激減したケースがほとんどだ。マスコミの中では相対的に給料が高かった広告業界やテレビ業界も、残業代削減やボーナスの抑制傾向が強まるなど、以前より懐具合は寂しくなっているという。

つまり、若くしてタワーマンションに住むほど稼げる男の絶対数が、以前と比較すると激減している。

仮にそういう男性がいたとしても、「昔より、すぐ女にハマッちゃう男が多くなった」(浜口氏)という言葉どおり、先行き不透明な現代においては、経済力を持った男性ほど結婚を視野に入れた女性との真剣交際へと迅速に発展することが多いようだ。

ホームパーティは自宅を会場として提供する「家主」が存在しないと、実行できない。現在は、30代の若手ホームパーティ主催者が出現しにくい環境だ。その結果、10年前に30~40代だった主催者たちがそのまま持ち上がり、40~50代となった現在でも主催者として活動せざるをえない。

ホームパーティのメインゲストとして期待されている20代女性と主催者男性との年齢差は広がる一方。その結果、一般的に若い男性へのニーズが高い20代女性の要求を満たせなくなる。

「ホームパーティ? 行ってもオジサンばかりだしー」

という声に象徴されるように、女性は港区ホームパーティへの参加を躊躇するようになってしまうのだ。

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