30~40代港区「ホームパーティ男子」の憂鬱

「女性にモテた」かつての輝きは失いつつある

3つ目の理由は、女性が持つ「ギラギラ男性に対する嫌悪感」である。

港区ホームパーティは、主催者自身の社会的地位と経済力とを効果的に女性に誇示して、女性の関心を引く機会だ。加えて、主催者は見えっ張りで、ステータスを見せつけることが好きだ。

そうすると、ついつい会話の内容が女性に対してアピールや自慢が多くなってしまうものだ。また、友達や知り合いに自慢できるような「かわいい女性や、第三者的評価が高い職業に就いている女性」を熱心に口説くといった行動を取る傾向がある。これこそが、女性に「ギラギラしている」と嫌悪される行動パターンなのだ。

ホームパーティの本質が見えてきてしまった

都内のIT広告会社で社長秘書を務める今岡幸恵さん(28、仮名)。女優の矢田亜希子に似た薄い茶髪がよく似合う目の大きな美しい女性だ。大学に入学した10年前から数多くの港区ホームパーティに参加してきたが、ここ数年は参加を控えているという。その理由を聞いてみた。

「一言でいうと、結婚相手にふさわしい男性はホームパーティにいないからです。確かにホームパーティに参加した若い頃は、お部屋に遊びに行くたびに『こんなすてきなところに住めるなんてすごい』と感動と尊敬の念を覚えました。でも、何度も参加を重ねるうちにホームパーティの本質が見えてきてしまったんです」

さらに幸恵さんは続ける。

「多くのホームパーティ主催男性を見てわかったことは、彼らはとにかくチャラい。女の子と遊ぶことしか考えていない人が多い。そもそもモテるためにタワーマンションに住むという発想がイヤ。『高いところから良い景色見せれば女は落ちるだろう』という安易な発想が透けて見えるのがイタい」

そうして、ホームパーティ参加への意義を失った幸恵さんは、それ以降友人からお誘いを受けても適当に理由をつけて断っている。

タワーマンションの棟数増加に伴って、そこで開催されるホームパーティの実施数も比例して増えた。その流れに呼応して、以前はそれほど出会うことのなかったホームパーティ主催者を女性が知る機会も劇的に増加した。その結果、ホームパーティ主催者のギラギラぶりが世の女性たちに広く知れ渡ることとなった。タワーマンションのホームパーティに対して警戒心を持った女性は、参加を躊躇するものだ。今、そうした女性が増えているのだ。

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