東京で「食べログ」点数が最高な街はどこか 「安くて満足」な店が多い街も客単価から分析

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本命かと思われた銀座は「平均3.499点」で、僅差の2位だった。1位とほとんど数字が並んだ結果に納得する人は多いだろう。日本でいちばん地価が高く、老舗の店も多い。

特に寿司の場合、銀座で出店することは、最高のステータスだとみなされる。また、銀座は世界各国の高級料理店が並び、日本で指折りのフランス料理店も多く店を構えている。

(出所)「食べログ」掲載データ(2017年6月)のランキング上位1200店の「使った金額/1人あたり」「予算分布(夜)」を基に筆者作成

客単価が「5000~1万円未満」の店が街の主力なのは六本木と同じ。ただ、1万円を超える店の割合は、六本木に比べて低い。「星」の平均点では、六本木と拮抗しているのだから、銀座のほうが高評価の店をよりリーズナブルに利用できる街という事もできる。

1000円未満の客単価の店を見てみると、カフェや喫茶店、ケーキ店にチョコレート店が目立った。銀座はショッピングの街でもあるので、途中の休憩や贈答などを踏まえたお土産需要が旺盛だ。ただし、銀座価格なので1000円台になっているようだ。

銀座で出店数が多いのは、イタリアン、寿司、懐石・会席料理、カフェ、フレンチの順だった。六本木だけでなく、銀座でもイタリア料理店が多いのは、価格帯ではフランス料理よりも若干割安でありながら、料理の「格」として、フランス料理に引けを取らないと感じる人が増えているからではないか。もともと、日本人にもチーズやパスタなどの食材がなじみ深いのもイタリア料理の強みだ。

イタリア料理に続き、店の多さで2位に寿司、3位に懐石・会席料理が続くのは、いかにも銀座らしい結果だ。

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