東京で「食べログ」点数が最高な街はどこか 「安くて満足」な店が多い街も客単価から分析

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3位に入ったのは「平均3.491点」の上野。東京の東部に位置し、情緒あふれる昭和の風情を残しにぎわう下町だ。その一方で、美術館、博物館も数多く集中しているエリアでもあり、芸術文化の薫りも高く、豊かな多面性を持つ街である。

上野駅から御徒町駅にかけて、アメ横(アメ横商店街)が続き、品ぞろえ豊富な専門店がところ狭しと並ぶ。アメ横のガード下には、歩きながら食べられるテイクアウト店や朝飲み(午前中から酒を提供)ニーズに応える飲み屋もある。

また、上野はとんかつの発祥の地と言われることもあり、2012年にうち1店舗は閉店になったが、「とんかつ御三家」とたたえられてきた名店もある。そして、キムチ横丁と呼ばれる焼肉店が並ぶ一角もある。かつては、上野には北の玄関口(東北方面に向かう特急は、すべて上野駅発着)としての役割を背負っていた時代があり、歴史的経緯から長旅の前後に胃袋を満たすためのお店が多かったのだ。

「安くておいしい」のが上野のすごさ

上野にある飲食店の客単価別分布は、1位の六本木、2位の銀座とはまったく異なる形になった。

昼ではなく、夜の客単価なのに1000円未満の店が多い。3万円以上かかる店は、なんとゼロだった。客単価が高くなるほどに店舗数が減っていく傾向が鮮明だ。

飲食店のジャンルで多いのは、トップが居酒屋でラーメン、そば、焼肉、寿司と続いた。居酒屋が最も多いという結果は、個人的には予想外だったし、ラーメン店もそれほど多いとは感じていなかった。

高くておいしいのは当たり前だが、上野はそうではなく、財布にやさしくておいしいグルメの街だということが明らかになった。3位といっても、1位の六本木、2位の銀座との差はわずかだ。価格面を考えれば、上野が東京一のグルメタウンと考える事もできるだろう。

(出所)「食べログ」掲載データ(2017年6月)のランキング上位1200店の「使った金額/1人あたり」「予算分布(夜)」を基に筆者作成
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