絶好調カカクコム、10年ぶり新社長の課題

「高収益・急成長」を続けられるか

カカクコムが運営する「食べログ」と「価格.com」。どちらも息の長いサービスだ

価格比較の「価格.com」と飲食店紹介の「食べログ」。この2つの人気ネットサービスを運営するカカクコムの勢いが止まらない。

2015年度は、売上高が412億円(前年比15.3%増)、営業利益は195億円(同16.2%増)で、10年連続の増収増益。事業規模の成長が続くだけではなく、収益性の高さも際立つ。2015年度の営業利益率は47%、4年連続で40%台後半と、ネット企業の中でも非常に高水準だ。

目覚ましい成長を見せるのが、2005年にサービスを開始した「食べログ」だ。カギとなるのは圧倒的なメディア力。スマホの普及に合わせて、ブラウザとアプリで展開し、掲載店舗数は約84万店。掲載飲食店が増えれば店を探す個人ユーザーの利用も盛んになる。直近の2016年3月の月間ユーザー(ブラウザ・端末ベースで集計)は、1年間で3割増えて7470万人に膨らんでいる。

食べログの急成長が続く

サイトへの店舗掲載は無料だが、ユーザーの増加に伴い、飲食店側も「食べログ」の価値を評価し、課金して活用する好循環が定着した。検索時に上位に表示されたりネット予約ができたりする店舗向けの課金サービスが広がり、2012年度に41億円だった売上高は、3年後の2015年度に157億円と4倍近くに増加。食べログの売上高の7割弱を店舗への課金で稼ぎ出している。

昨年8月には、店舗向け課金のメニューを整理し、サービスのテコ入れを実施。訪問者の多い時間帯に検索で最上位に表示されるようになる高額な「プレミアムプラン」(月額5万4000円、または10万8000円)を開始し、1店舗あたりの売上高も向上した。

店舗課金に次ぐ収益源は、ユーザーの個人課金(月額324円のプレミアム会員や、NTTドコモのサービス「dグルメ」からの収益分配)。ランキングで店を探せたり、割引クーポンを利用できるサービスで、市況に左右されやすい広告収入に頼らず、安定的に収益を得られる強みがある。5月11日の決算説明会で、田中実社長は「経常的に上がってくる個人課金とレストランの広告収入は、しっかりとしたペースで伸びている」と語った。

ただカカクコム全体を見渡すと、課題も浮かび上がる。

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