アマゾン超速便、日本で売れる人気商品は? プライム・ナウ事業のトップに聞いた

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プライム・ナウはバイクと車で商品を配送。日本では深夜の配送にも対応している (撮影:尾形文繁)
注文から1時間以内で届けます――。ECの高速化を象徴する配送サービスの一つであるアマゾンの「プライム・ナウ」。年間3900円でさまざまなサービスが受けられる「プライム会員」向けに、日本でも米国、英国、イタリアに続き、2015年11月からサービスが始まった。
日本では当初の東京の都内8区から、神奈川や千葉県、関西でも大阪府や兵庫県に対象地域を広げている。日本での事業の手応えや今後の戦略について、プライム・ナウ事業を統括するアマゾン米法人バイスプレジデントのステファニー・ランドリー氏に話を聞いた。

 

――現在の配送時間も1時間以内と早いが、今後30分以内などと、より高速化させる可能性は?

アプリの画面。種類ごとや、お花見などテーマごとに商品を選べる

その可能性はある。アマゾンはより早く届けようと継続的に取り組んできた。もし、ユーザーが5分で届けてほしいと望むのであれば、どのような方法でそれが可能になるかを考えて努力することになるだろう。将来的にはドローンを活用することで、非常に早く届けられるようになるかもしれない。

ただ、日本と米国では状況が異なっている。日本は人口密度が高く、マンションなどの集合住宅が多い。米国では家の玄関先に置いて配達を終えられることが多いが、日本だとそうはいかない。早さだけでなく、指定した日程や時間にきちんと届けることも強く求められていると思っている。

ユーザーは何を買っているのか?

――日本だけが深夜1時までの配送に対応している(他国は深夜0時まで)が、その理由は。また、どういった商品が人気なのか?

日本では配送ニーズが朝と夕方、そして深夜に高まるので、そのニーズに応えるためだ。他の国の場合、英国やイタリアでは基本的に深夜配送のニーズがなく、米国は少しある程度だ。日本は夜中まで起きている人が多いのかもしれない(笑)。

ランドリー氏は世界のプライム・ナウ事業を統括する責任者。アマゾンに勤めて12年、生鮮品宅配の「アマゾンフレッシュ」の立ち上げチームにも所属していた

売れ筋の商品も国ごとで違っていて、米国の場合はテレビからおもちゃ、キッチン用品など何でも、という感じだ。

日本は今のところ、飲料やお酒などが中心で、これからジャンルが広がっていくと予想している。また、スマホアプリ内の検索で卵を探す人が多かったので、これに応じて商品ラインナップに加えた。このように、顧客の要望には積極的に応えていきたい。

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