オイシックス社長「アマゾン買収劇は大歓迎」 大地との経営統合で襲来にどう備える?

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質疑応答の終盤になって、大地との経営統合に関連する質問も出てきた。男性株主は「オイシックス(の配送)はヤマト運輸への依存が高い。その中で、大地の物流が力になるという発言があったが、具体的に説明してほしい」と述べた。

大地の配送は東京や神奈川など密度の高いエリアを自社専用便で配送している。高島社長はこうしたノウハウをオイシックスの配送に生かすことを示唆し、「大地の自社(専用)便でオイシックスの商品を運ぶ選択肢もある」と回答した。

統合に先立ち社名を変更

有機野菜とマヨネーズのほか、植木鉢と種、土が総会のお土産に配られた(写真:オイシックス)

今年1月に東洋経済が行ったインタビューで、大地の藤田和芳社長は「ニッチな世界から羽ばたきたいという点で(高島社長と)共感した。それぞれの異なる強みを生かせばシナジー効果を出せる」と強調した。

今回の総会での承認を経て、オイシックスは7月から「オイシックスドット大地」に社名を改める。配送面をはじめとした統合効果を迅速に出しつつ、アマゾン襲来へ向けシェアをどこまで高めていけるか。株主の不安を払拭する両社の取り組みが期待される。

又吉 龍吾 東洋経済 記者

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またよし りゅうご / Ryugo Matayoshi

2011年4月に東洋経済新報社入社。これまで小売り(主にコンビニ)、外食、自動車などの業界を担当。現在は統括編集部で企業記事の編集に従事する傍ら、外食業界(主に回転ずし)を担当。趣味はスポーツ観戦(野球、プロレス、ボートレース)と将棋。

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