オイシックス社長「アマゾン買収劇は大歓迎」 大地との経営統合で襲来にどう備える?
「アマゾンがなぜホールフーズを買収したのか。おそらく食卓にリーチしやすい場所に実店舗としての冷凍・冷蔵庫が存在し、そこから配送が楽に行えるということだと思う。日本のスーパーをアマゾンが買収し、冷蔵庫として利用し攻めてくることは想像がつく。どのように対応をしていくのか」。男性株主はこう尋ねた。
高島社長はこれに対し、「Eコマース業界のジャイアントとオーガニック業界のジャイアントと一緒になるということで、オイシックスにとっては刺激的なニュースだった」と述べた。
そのうえで、「日本ではオーガニック領域でオイシックスと大地で3割ぐらいのシェアがある。ここまで大きな企業はほかにない。ここでのシェアをしっかり上げていき、われわれと組む以外では事業展開をしづらいという環境を作っていく」と回答した。
配達時の待ち時間抑制を模索
別の男性株主は配送の利便性をどう高めていくのか質問した。高島社長は日本の消費者は海外の消費者に比べて送料への意識が高いと指摘。月間や年間で一定の料金を支払えば、その間は送料を無料にする実験を始めているという。
もう一つの課題として、高島社長は商品を受け取るための待ち時間の長さを挙げた。
「たとえば午前中指定では配送時間帯に約3時間の幅がある。利用者はこの間、お風呂にすら入れないというストレスを感じている。(配送業者が近づいたら)アプリで何分以内に届くと言うことを通知するなど、さまざまな物流会社と問題解決に向け議論している」(高島社長)。
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