「環状交差点」の走行ルール、知っていますか 意外と知らない関東の「変わり種道路」3選
メロディは車内でも聞こえるが、道路脇に立ってみると、走り過ぎて行く車が奏でるメロディーがより鮮明に聞こえる。
「ぐんま メロディーライン」を紹介する群馬県庁のサイトによれば、メロディーラインは、“道路に小さな溝を連続的に作ることによって、その上を車で通ったときに、走行音が溝の中に反響して音が出”る仕組みなのだそうだ。
道路の表面を見てみると、たくさんの溝が掘られている。この溝の間隔が狭いと高い音、間隔が広いと低い音が出るのだ。
音楽をきれいに奏でるコツは、制限速度を保って走ることだ。速すぎるのはもちろんダメだが、遅すぎてもいけない。
この「榛名湖メロディーライン」が設置されている場所は、峠道の下り坂の先にある見通しのいい直線道路なので、うっかりすると、ついスピードが出てしまう場所だが、メロディーラインは速度順守をドライバーに促して、交通安全にも一役買っているのだ。
そのほか、居眠り運転防止や観光振興の意味合いもある。
このような音響道路は全国各地にあるが、群馬県内には10カ所あり、それぞれ、土地にちなんだメロディを採用している。
たとえば、「県立ぐんま天文台」のある高山村では、ディズニーの「星に願いを」を奏で、また、上述の点線国道区間に向かう途中の国道291号線にもメロディーラインが設置されており、四季折々の自然が楽しめる谷川岳にちなみ、「四季の歌」を奏でる。
なお、2015年に確認した時点では、群馬県内には11カ所のメロディーラインがあったが、現在は10カ所に減っている。この点について管理する群馬県庁に確認したところ、「道路の補修のタイミングで、周囲の方々の意見も取り入れ、撤去した」という。
つまり、騒音になるから撤去したということだろう。面白いアイデアではあるが、導入場所に関しては、慎重に選ばなければいけないようだ。
なかなかお目にかかれない「環状交差点」

今まで道路を走っていて、青い円形の道路標識に、3つの白い矢印が時計回りに回転するイメージがデザインされたものを見たことはあるだろうか?
この標識は、2014年9月の道路交通法改正によって導入された「環状交差点」を示す。
環状交差点は、交差点中央の環状(ドーナツ状)の道路を介して、そこから放射線状に伸びる3本以上の道路を接続するもので、欧米では「ラウンドアバウト」と呼ばれている。
交通ルールとしては、交差点進入にあたっては、必ずしも一時停止する必要はないが、徐行しなければならない。また、交差点内の環状部分を走っている車に優先権がある。
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