ところで、実際に中高生はどれくらいスマホで音楽を聞いているのでしょうか。MMDLaboの「2017年3月スマートフォンでの音楽視聴に関する調査」によると、10代の約6割がほぼ毎日、スマホで音楽を聞いているそうです。
スマホで音楽を聞くには、CDからスマホに音楽を取り込んだり、YouTubeで聞いたり、音楽配信サービスを利用したりといった方法がありますね。中高生たちはどの方法で音楽を聞いているのでしょうか。
中高生に最も人気なのは、無料の音楽アプリです。アプリストアの音楽カテゴリには、同じような名前のアプリが並んでいます。これらはYouTubeなどの動画サイトやインターネット上のMP3ファイルを再生することができます。
「YouTube」アプリを使わない理由
なぜYouTubeのアプリで聞かずに別のアプリを使うのか、それは楽曲をバックグラウンド再生できるアプリが多いからです。中高生にとってスマホのバッテリー切れは死活問題。画面をロックせずに光らせたままでは、電池がどんどん消耗してしまいます。また、YouTubeではLINEやTwitterの通知が来たときも、一度、音楽を聴くのをやめなければなりません。好きな曲を聞きながら友人と会話を楽しみたいのです。
こうしたアプリにはプレーリスト機能があり、好きな曲ばかりを簡単に連続再生することができます。中には、楽曲をダウンロードしてオフライン再生できるアプリもあります。中高生は通信速度制限にかかるギリギリの線で使っているので、楽曲をダウンロードしてオフライン再生できるアプリを探して使っています。しかし、そうしたアプリは著作権侵害にあたる可能性があります。そのためか、アップルやグーグルのストアからは削除されることもありますが、消されても別の類似アプリが次々とリリースされています。
音楽は無料で聴ける――そんなとらえ方をしている中高生ですが、音楽好きな人はレンタルCDショップを利用して大量にCDを借り、スマホの標準アプリや音楽再生プレーヤーで聴いています。
また、CDを購入することも少なくありません。中高生たちに「インターネットで買い物するものは何?」と聞くと、決まって「音楽CD」と回答されます。親に頼んで注文手続きをしてもらい、コンビニ払いにしてお小遣いで支払っている人が多いですね。
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