ロンドンの観光客はテロくらいで減らない

無差別テロが起きたロンドンのその後

ロンドン塔近くのテムズ川岸辺からは事件現場に放置された2階建てバスが見えた(6月4日午後、筆者撮影)

6月3日夜、イギリスでまたもや無差別殺傷事件が起こった。発生場所はロンドンの中心部。事件発生から実行犯の射殺までわずか数分だったが、通行人ら7人が亡くなるという悲惨な結末を迎えた。

当局はこれをテロ事件と断定したが、先のマンチェスターでの自爆テロの記憶が消えないうちに起きたとあって、市民の間では怒りと戸惑いが広がっている。

現場は有名な観光スポット

この連載の一覧はこちら

「ロンドン橋が本当に落ちてしまったかのようだ」

現場となったロンドン橋は、日本でも親しまれている童謡の舞台で、テムズ川に架かる橋のひとつだ。現地テレビ局のキャスターは今回の事件を伝えるに当たり、童謡の一節を引用しながら、市民の怒りを代弁した。

この橋は、金融街シティとロンドン南東部の交通ターミナル・ロンドンブリッジ駅とをつないでおり、昼夜を問わず多くの車や歩行者が行き交う。今回の事件では、駅がある橋の南側からやってきたバンが橋の上でUターン、歩道を時速約80キロでジグザグ運転しながら暴走。何人もの歩行者をひいたうえで、車を乗り捨て、近隣にある食材市場のバラ・マーケット周辺で通行人などを刺した。

犯人らは通報を受けて急行した警察官により現場で射殺されたが、しばらくは実行犯が何人いるかもわからず、週末にのんびりお酒や食事を楽しんでいた人々は、長時間にわたり地下室やトイレで身を隠したり、警察官の指示のもとでテーブルの下に潜ったりと恐怖のひと時を過ごすことになってしまった。

次ページバラ・マーケットとは?
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ミセス・パンプキンの人生相談室
  • 日本野球の今そこにある危機
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 「米国会社四季報」で読み解くアメリカ優良企業
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
アマゾンに勝つ経営<br>諦めるのは、まだ早い!

ネット通販の巨人アマゾンが小売業者を次々駆逐している。ただ、活路はある。負けないためのキーワードは「ラストワンマイル」と「サブスクリプション」。ポストアマゾン最右翼の中国企業や、日本のネットスーパーなどの最前線をルポ。