死者多数、英コンサート会場爆発の一部始終 警察はテロの可能性もあるとして捜査

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コンサート会場の外に逃げてきた観客たち(写真:ロイター)

英国時間の22日夜(日本時間23日午前)、英マンチェスター中心部のコンサート会場「マンチェスターアリーナ」で少なくとも1回、大きな爆発音が聞かれた。米人気ポップ歌手のアリアナ・グランデがコンサートを終えた直後で、地元警察はテロの可能性も高いと見て捜査している。警察によると、子どもを含む多くの観客が会場の外で避難、少なくとも19人が死亡、50人が負傷している。

警察は原因をまだ明らかにしていない。しかし、今回の事件は2015年11月にパリで、イーグルス・オブ・デス・メタルのコンサート中に起きた、せい惨なテロ事件を思い起こさせる。

メイン会場ではなく、ロビー付近で爆発音

Twitterには、爆発音が聞こえた後の会場の様子がアップされた(写真:ロイター)

マンチェスター警察はツイッターで、「そのほかの原因が確定できるまで、当事件をテロ事件として捜査する」と発表している。

マンチェスターアリーナを訪れていた観客によると、爆発音と思われる音は、コンサートが終わった午後10時半ごろに聞こえた。会場近くの地下鉄のビクトリア駅を警備している英鉄道警察によると、爆発音はコンサートのメイン会場ではなく、ロビー付近で聞かれたという。同駅でも直ちに乗客の避難を行った。

23日未明、英スカイニュースは警察の捜査の一環として不発弾処理チームがアリーナに到着すると同時に、アリーナ周辺の非常線が拡大されたと報じた。しかし、実際に爆弾が爆発したのかどうか確証はない。

コンサートに訪れていたサシナ・アクタールは、マンチェスター・イブニング・ニュースに対して、最後の歌の後にアリーナの後ろで爆発があったと話した。「血のついた若い女の子たちを見た。みんな叫んで逃げていた」。

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