ロンドンテロで鮮明化した「ローテク」の脅威

ベルリンやニースのテロと酷似している

ロンドンのウェストミンスター橋で手当てを受ける負傷者(写真:ロイター/Toby Melville)

3月22日、ロンドンのウェストミンスター議事堂付近でテロ事件が発生した。実行犯を含む5人が亡くなり、少なくとも40人以上が負傷状態となった。2005年のロンドンテロ(56人が死亡)の再来をほうふつとさせた。しかし、大きな違いは「ローテクであること」で、最近の欧州のテロ事件の流行りのパターンでもあるようだ。

警備中の警官をナイフで刺殺

テロ事件は22日午後2時半過ぎ頃に発生した。発生場所は、英国の政治の中心地ウェストミンスター議事堂周辺だ。

テムズ川にかかるウェストミンスター橋の上を一台の車がウェストミンスター議事堂に向かって走っていた。複数の通行人をなぎ倒し、議事堂に向けて進んだ後で鉄柵に激突。車から降りた男性は議事堂の前庭に侵入し、制止しようとした警備中の警官をナイフで刺した後、別の警察官に撃たれて命を落とした。

亡くなったのは攻撃犯となった男性のほかにはナイフで刺された警察官とほか3人の合計5人だ。

ロンドン市警は「テロ事件」としている。ただ、攻撃犯の身元については捜査上の理由から明らかにしていない。「実行犯は一人」、「イスラム系の国際テロにインスパイアされた」という情報を出してる。警察自体は実行犯の身元を把握しており、協力者がいたのかどうかを捜査中だ。

ロンドンでは過去にも大規模なテロが発生している。2005年7月7日に発生したロンドンテロは、公共交通機関をターゲットとし、イスラム教過激派に心酔した青年たちが自爆テロを実行した。実行犯4人を含む56人が亡くなった。

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