堀江貴文氏「電話してくる人とは仕事するな」 自分の時間を取り戻して「多動力」を発揮せよ

拡大
縮小

「上司が話をしているときは目を見て聞け」とか「会議中にはスマホをしまえ」と言われても、屈してはいけない。それでクビにされるような会社だったら早く辞めたほうがいい。大事な会議で、あえてスマホをいじる勇気をもってほしい。周りにとやかく言われることを恐れ、「他人の時間」を生きてしまってはいないだろうか? 1日の時間を楽しみきるためには、自分が今、「自分の時間」を生きているのか「他人の時間」を生きているのか、ということに敏感にならないといけない。 

人の時間を使うなら、きっちりと対価を払うべき

『多動力』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

あなたは他人の時間を奪うことに敏感だろうか? 「時はカネなり」と言うように、人の時間を使うならば、きっちりと対価を払うべきだ。しかし、世の中には、何の悪気もなく平気で他人の時間を奪う人がいる。僕のメルマガの日記を読んでいる人は、僕が毎日さぞかし大勢の人と会い、社交的な人間だと思うかもしれない。 だが僕は、自分にとっておもしろい人としか会わない。つまらない人、ウザい人、そして電話をかけてくるタイプもそうだが、「自分の時間」を平気で奪うような相手とは意識して距離を取る。

もちろん新しいプロジェクトを立ち上げる中で、どうしたって初めての出会いは増える。 第一印象で「こいつは面倒くさい」「ややこしいタイプだな」と直感するが、そういった勘はだいたい当たっているものだ。そういう「危険人物」と付き合うと、無駄に時間を奪われた揚げ句、不愉快な思いをすることになる。

新幹線に乗っているときや道を歩いているときに、突然何の前触れもなく話しかけられるのも迷惑だ。僕はそういうとき、不快感をあらわにする。「失礼なヤツだ」と思われても、知ったことではない。「堀江さんの本を読んですごく感動しました。ありがとうございます!」と言われても、「だから何?」としか言いようがない。

そんなことは感想文としてアマゾンのレビューやツイッターにでも書いてくれれば済む話だし、わざわざ人の足を止めて伝えるべきことではない。自己満足の報告のために、「僕の時間」を奪わないでほしい。

あなたの周りにも悪気なく時間を奪う人がいるのではないだろうか? 誰とでも無難に付き合い、心にもないお世辞を言ったり、愛想を振りまいて生きているうちに人生なんて終わってしまう。自分がやりたいことを次から次に実現したいならば「自分の時間」を奪う人間と付き合ってはいけない。

「多動力」を発揮するためには、「自分の時間」を取り戻すことがなにより大切だ。他人にコントロールされている「他人の時間」を生きているかぎり、時間はいくらあっても足りない。自分の好きなことをやる前に人生が終わってしまう。「自分の時間」を取り戻し、1日をワクワクだけで埋め尽くそう。

堀江 貴文 実業家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ほりえ たかふみ / Takafumi Horie

1972年福岡県八女市生まれ。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活動を展開。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者を持ち、2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」をスタート。『ゼロ』(ダイヤモンド社)40万部超、『本音で生きる』(SBクリエイティブ)30万部超などのベストセラーがある。近著に『10年後の仕事図鑑』(落合陽一氏との共著、SBクリエイティブ)など。

Twitterアカウント:@takapon_jp
その他詳細はHORIEMON.COM

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT