幼少期に学習習慣をつけ,あとは自主性を尊重
親の介入は我が子の個性と時期と、親子関係次第

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<パンプキンからのコメント>

子供の個性を見極めた教育を

上記のコメントで「姉たちは勉強もできたため自主放任が合っていたタイプ」とありますのは、半分訂正致します。「自分と比べるとできた」という意味で、世間標準では「普通の上」程度でした。自主放任だったことは合っています。姉たちには「勉強しなさい」と言ったことはありませんが、いつもするべきことはきちっとしていたので、言う必要がなかったというほうが正しいです。

ですから私は、3番目の子も当然、その延長線上にいると思っていました。というより当時の私は忙しく、子供の成績に関心がありませんでした。担任から「宿題はしてこない、テストのプリントは机の中に散らかして持って帰らない」と注意されても、「宿題はしなさい、テストは持って帰ってきなさい」と、息子にオウム返しに言うだけでした。上の2人が自主放任で第1志望中学校に入った理由もあってか、息子に対しても放任で、それ以外に私が何かせねばならないとは、考えもしませんでした。

暗くなるまで外で遊ぶことに夢中で、帰宅後もいろいろな遊びを作り出す名人で、勉強は全然しません。それでも彼の成績表をみた私の認識は、なお、男の子はスタートが遅いなぁと楽観的でした。このような忙しさにかまけた教育に関する私の楽観主義がもう少し長引いていたら、彼の進路は違ったものになったでしょう。

彼は、学習塾だけは嫌がらずに通いました。姉たちが通っていたので抵抗がなかったのか、そこにも友達がたくさんいたからかはわかりません。でも塾へ行っても関心は勉強にないようで、一向にエンジンはかかりませんでした。塾に通いだして数カ月経った頃でしたが、彼が塾でも成績が振るわないことを知りました。私のほうがじれて、少し彼の勉強を手伝いました。効果てきめんで成績はぐんぐん上がり、その後は彼自身、負けず嫌いの性格に後押しされて、意欲的に勉強するようになったのです。

この子の弟(末っ子)も、その当時は手伝いを必要としたタイプでした。上2人に倣って下2人も放任にしていたら、息子たちは中学3年間も受験勉強をせねばならないところでした。もっとも子供ごとに力を最大に発揮する時期が異なるので、放っておいたところで、違う時期にもっと大きな効果を上げた勉強をしたかもしれませんから、なんとも言えませんが。

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