幼少期に学習習慣をつけ,あとは自主性を尊重
親の介入は我が子の個性と時期と、親子関係次第

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親の介入程度は子供の個性によって変わる

今回の学生さんの場合、幼少の頃より教育に関しての進路決定は、ご両親は何もかも子供さんに委ねてこられたようです。子供さんが「もう少しおカネをかけてほしかった」と言っておられるほどですから、これはもう放任主義というよりは完全に無関心だったのではないかと疑ってしまうほどです。それで東大なのですから、あまり参考にならない特殊ケースだと思いました。優秀すぎます。

高校生に、大学や学部の選択を親が介入するのはどうでしょうか。高校生になった子供の能力の程度や向き不向きを、親のほうが熟知しているとは思えず、この学生さんの言っておられるように、親から見れば「危ういと思える場合でも、子供に選択させるべき」に賛成です。その後の責任も子供が背負うべきだからです。また親には負となった場合の責任を背負えるものでもありません。先の例のように、うまく行かなかった場合に残るのは確執だけだからです。

中学・高校受験の場合もそうでしょうか? たとえばわが家の息子のように、あの時期(中学受験時代)に、本人の気の向くままにガキ大将を張っていたならば、あんなに伸び伸びした中学時代は過ごせなかったでしょうし、ますます友だちが増える中学時代に、高校受験が成功するほど勉強したとは考えにくいです。私などが手伝えないほど、勉強の内容も難しくなっているでしょうし、問題山積みです。

やんちゃ盛りでも、まだ親の言うことも聞く時期に、学習習慣をつけられたことは幸運でした。この時期の勉強嫌いな子にまで、進路の決定権を与えるのは、賛成しかねます。わが子の進路といえども、親の介入は、子供の個性、時期、親子関係を鑑みて慎重に考慮すべき問題だと思います。

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ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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