4人以上の場で「会話が苦手」になる人の必然 脳の処理能力に大きな原因がある
この選択、3000億のパターン分析によって大体の傾向・パターンがあることがわかったのですが、興味深いことのひとつに、「複数人」いる場になると、どうやらこの「選択」がスムーズに行われにくい、ということがあります。
特に顕著なのが「会話」。私自身強く実感するところで、以前は「複数の人がいる場所」が本当に苦手で、何人もいる場だとあまりうまく話せませんでした。
「みんなでワイワイ」を多くの人が実は忌避する理由
たとえばこんなシーン、「ちょっと苦手」に感じることはないでしょうか?
・友達と遊んでいるとき、友人が誰かを呼ぼうとしている
・飲み会終盤、どうやら2次会がありそう
・知らない人ばかりのパーティ、せっかく話し相手が見つかったと思ったら、その人の知り合いがぞろぞろ集まってきて居心地が悪い
このような、社会ではよしとされる「みんなでワイワイ」がどうも苦手……「パーリーピーポー」のような人種とはうまく付き合っていく自信がない……といったことが起きるのはどうしてなのでしょうか?
実はこの現象、「コミュニケーション能力」の問題ではなく、「前頭葉の処理能力」によるところが大きい問題です。
脳の処理が複数になると追いつかなくなってしまうから、どうにも会話がうまくいかないように感じていた、こんなメカニズムが、実は「複数でのコミュニケーション」の裏では働いていたのです。
「会話」をしている最中の脳のメカニズム
会話をしている間、誰かが話すと、それを聞き、相づちを打ったり、自分が発言したりして反応します。すると、それにまた相手は反応します。
「会話」というのは、こういう「言葉と思考の応酬」で、相手の話を聞いて理解するのも、自分の意見を言葉にして話すのも、すべて脳が行っている作業。会話中、脳はそれらを処理すべく、フル稼働しているのです。
人数が増えると、当然ながら話す人が増え、入ってくる情報も増えます。さらに、「誰に話すのか」という選択肢も増えます。ということは、脳が処理すべきことが増えるということになり、1対1の「脳がなんとなく処理できる」範囲を超え、処理が間に合わなくなって言葉が出てこなかったり、相手の話にうまく反応できなかったりするのです。
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