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TASAKI、ファンドに翻弄された「10年」の決着 いったいファンドはいくら儲かったのか

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  • 伊藤 歩 金融ジャーナリスト
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会社側が賛同表明したTOBは、一般に応募率は高い傾向にある。過去2年、非公開化目的で実施されたTOBのうち、すでに終了しているものは58件。このうち買収者が9割以上を獲得できなかったケースは、今回のTASAKIも含め、USENや日立工機、アデランスなど13件にとどまる。

前述の通り、今回の買付条件を見る限り、安く買い叩いている印象はない。応募しなかった株主は一体誰だったのか。

エフィッシモ参戦の目的は何か

TASAKIの大株主一覧には、国内外の投資家の隠れ簑として活用されることが多い、外資系金融機関のカストディ(有価証券の受託管理)口座がずらりと居並ぶ。カストディ口座の後ろにいる真の投資家の正体は、基本的に大量保有報告書が提出されて初めてわかる。

実は昨年12月6日、旧村上ファンド出身者が設立したエフィッシモ キャピタル マネジメントが大量保有報告書を提出しており、4月28日時点で発行済みの6.3%を保有していることがわかっている。

公開買付届出書によれば、TASAKI経営陣が非公開化の必要性を考え始めたのは昨年8月頃のようだが、MBKが有力な投資先としてTASAKIにアプローチをし始めたのは昨年11月下旬。エフィッシモの登場時期と一致するのは単なる偶然なのだろうか。

エフィッシモにTASAKI株式の取得目的と、今後どのようなアクションを起こす予定か聞いたが、回答はなかった。舞台の幕は開いたばかりなのかもしれない。

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