「女の子はこうあるべき」から解放される方法 女子高生時代に学ぶから意義がある
――河野さんはアメリカの大学で学んでいます。「女性らしさ」とか「ジェンダー」について考える機会は多いのでしょうか?
河野:たくさんあります。私は子どもの頃、アメリカに住んでおり、日本のアメリカンスクールで学んだ後、スミスカレッジに入学しました。
大学で驚いたのは、ジェンダーについて話す機会が多いことです。勉強だけに集中するのではなく「自分とは何か?」と考える機会も多いように思います。アメリカの高校に通っていた友達に聞くと、高校生の頃から性差別について話す機会があるそうです。一方、日本では性差別のような社会問題について話すと、「意識高い」と言われたりして冗談にされてしまうことも多い。もったいないな、と思いました。
自分自身を振り返っても、高校生の世界は自分と友達と学校の中で完結しており、狭いです。鎌田さんのようにいろいろな大人と触れ合って、多様なロールモデルに出会うことが大事だと思いました。
自分の価値観や信念を見つめ直す
――鎌田さんは昨年、講師としてLADYに参加されました。どんな印象を持ちましたか?
鎌田:”Story of Self(自分自身を語る)”というテーマでワークショップをさせていただきました。目的は自分の価値観や信念を見つめ直すことです。手応えを感じたのは、これまで話してこなかったことを話せた、という方が少なくなかったことです。
やはり、ありのままの自分を出せる場は、若い女性にとっては意識が変わるよい機会になると思います。逆に知らないまま社会に出ると、社会に根付いた価値観や「女性はこうあるべき」という価値観を押し付けられ、自分でも気づかずにそれを内面化しやすいです。
――企画・運営は大変だと思いますが、どんな学びがありますか?
河野:すごく勉強になります。私は高校生の頃はおとなしくて、こういう企画を自分でやるタイプではありませんでした。まじめに勉強して気づいたらスミスに進学していた、という感じです。
大学の勉強と企画運営の両立は正直言って大変ですが、とてもやりがいを感じます。高校生のときには思っていなかったことですが、今は大きな団体のトップになってみたい、と思うようになりました。
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