「女の子はこうあるべき」から解放される方法 女子高生時代に学ぶから意義がある
――応募要項に興味深い記述があります。「自己認識上の性別がシスジェンダー男性ではない高校生に参加を呼びかけています」とあります。LADYは「女子高校生向け」のプログラムというわけではない、のでしょうか?
河野:LADYの参加者を、生まれたときの性別が女性の方だけに限定してはいません。「シスジェンダー」とは、生まれたときの性別と自己認識の性別が一致し、それに沿って日常生活を送っている人のことです。
そうでない人、たとえば見た目の性別が男性で自己認識が女性の方はLADYへの参加資格があります。参加資格がないのは、生まれたときの性別が男性で、本人の自己認識も男性であり、そのように日常生活を送っている人、ということになります。
――アメリカでは自己認識の性に沿ったトイレを使えるようにすべき、という議論があったり、ジェンダー中立なトイレがあったりしますね。日本でも最近、LGBTに関する議論や理解が広がりつつあります。ただ、一般的に理解が進んだとまでは言えません。もう少し、教えていただけますか。
河野:たとえば私が通うスミスカレッジは女子大学です。アメリカにはいくつか女子大学がありますが、今ではほとんどが「シスジェンダー男性以外の学生」を受け入れています。
性自認や、自分がどんな人に愛情を感じるかということは、本来、アイデンティティの根幹にかかわる大事なことです。LADYでは、そうしたことも含めジェンダーの問題も安心して話ができる場を提供したいと思っています。
参加してくださる高校生のみなさんには、今の自分を大事にしながら、未来のための目標に向かって一生懸命進んでほしいと思います。そのために全力で応援します。
「日本の当たり前」にどっぷり浸かることのリスク
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