4位は三菱東京UFJ銀行。昨年の21位からジャンプアップ、得票数も倍増させた。今回のホームページの好感度調査では、金融の人気が比較的高く、5位の東京海上日動火災保険や、14位の三井住友銀行、第一生命保険、25位りそなグループなど多くがランクアップしている。
なかでも三菱東京UFJ銀行は、「インパクト」(工学院大学、理系)というように、理系学生からも評判がいい。それ以外にも、「お金をかけてそうだったから」(京都文教大学、文系)、「採用ページのグレードが他社と比べて大いに違ったから」(近畿大学、文系)、「迫力があったから」(金城学院大学、文系)、「意識が高い会社だと思ったため」(大阪経済法科大学、文系)といった声が相次ぐ。採用ホームページにはかなりの費用をかけているように見え、それに見合うクオリティを学生は感じとっている。
「わかりやすさ」「見やすさ」が決め手
5位のNTTデータは、理系では最多となる14票を獲得している。コメントに「志望会社だから」(筑波大学、理系)、「志望先の企業であるため」(芝浦工業大学、理系)と、志望を明記した学生がいることも、ほかの企業へのコメントに見られない特徴だ。
同社はIT業界の巨人であり、採用ホームページの品質も高い。「デザインが洗練されており、見やすかったため」(九州工業大学、理系)、「若者の熱を上手く引き出していた」(東京理科大学、理系)、「非常に見やすく、UIがよく考えられている」(早稲田大学、文系)など。
慶応大学の文系学生のコメントは、その特徴をとらえている。「SIer(システムインテグレーター)最大手ということもあり、未来予測などもボリュームがあり、業界研究に役に立つほどでした。また、『業界1!』『人がすばらしい!』といった内容を、言葉にしすぎていないながらも事実を説明するだけで暗示させているのが、非常に好印象です」。
多くの採用ホームページは、ストーリーを演出し、言葉で飾る傾向がある。しかしNTTデータは、事実によって社員の熱意や技術を学生に理解させようとしており、そういう姿勢が学生の共感を呼んでいる。
回答を見渡すと、大切なのは1位のANAにあった、「わかりやすさ」「見やすさ」であることがわかる。「素敵」「ワクワク」「夢」もキーワードとしてあるが、「見やすくわかりやすい」ことが、まず前提にある。
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