見やすいということは、分かりやすいことにもつながる。「募集している人材がわかりやすい」(熊本大学、文系)、「社員紹介ページがあり、仕事のイメージがしやすい」(同志社大学、理系)、「わかりやすい」(三重大学、理系)、「グループ企業がわかりやすい」(熊本学園大学、文系)と、ほかの採用ホームページへの評価コメントには、デザイン、インパクト、スタイリッシュ、センスなどのカタカナ語が使われているが、ANAへの評価は素直なものがほとんどだ。
職種のページは特にわかりやすく、「さわやか」(関西大学、文系)、「美しい、余計な情報が無い」(電気通信大学、理系)と、美しさを評価するコメントも見られた。
あの電通は広告代理店の本領発揮
2位は電通。昨年は1位だったが、ワンランクダウンした。ただ、文系では最多の22票を獲得している。ANAとは違い、学生をホームページで注目させ、そして引き込むことに成功している。夢を与えるのが電通の仕事だから、本領発揮ということなのかもしれない。
コメントにも感心したことを伝えるものが多い。「スローガンの素敵さ」(青山学院大学、文系)、「さすが広告代理店というだけあり、コンセプトにあったデザインが素敵。読んでいて楽しい」(早稲田大学、文系)、「華々しい」(甲南大学、文系)、「ワクワクした」(大阪大学、理系)、「かっこいい。夢がある。わかりやすい」(立教大学、文系)と、かなり引き込まれているようだ。
独創性や技術力に対する評価も高いうえに、スマホ画面への配慮も好感されている。
「ページの使い方や動画の使い方、スマートフォン用のページなど、見やすく面白く使いやすかったから」(東京女子大学、文系)、「採用ページが最先端のテクノロジーを使っているようでカッコイイと感じた」(日本大学、文系)。電通は表現のプロ集団であり、採用ホームページでもまったく手を抜いてないようだ。
3位は日本航空(JAL)。その評価理由を読むと、学生がJALの採用姿勢に共感しているように思える。
「学生目線のプログラムが充実している」(横浜国立大学、文系)という声は、学生の立場をわかってくれていると感じているのだろう。就活生の未来は確定しておらず、不安である人が多い。しかし、JALの採用ホームページには、「客室乗務員の方のブログや採用者の顔がわかる」(同志社女子大学、文系)ので、キャビンアテンダントという仕事を当事者から知ることができて、採用者の顔がわかる。そんな採用ホームページは、学生を安心させるようだ。
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