武田鉄矢「読書に実用性だけ求めても空しい」 世の中は確信に至る材料を集めすぎている

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人気俳優の読書法とは?(撮影:白鳥 真太郎)
「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」(ラジオ文化放送)は、俳優の武田鉄矢氏が、毎週本を紹介して解説を加える形を取る、1994年から23年続く超人気番組だ。
武田鉄矢氏といえば、「3年B組金八先生シリーズ」(TBS系)のドラマで、坂本金八として先生役(主役)を演じて大ヒットさせ、トレンディドラマ「101回目のプロポーズ」(フジテレビ系)でも主役を演じて、「僕は死にません」というセリフは流行となった。今年10月からは6年ぶりとなる「水戸黄門」の黄門役としても出演が決まっている。
なぜ、多忙な俳優業を続けながら、読書を続けているのか。著書『人間力を高める読書法』で詳しく解説している、知られざる武田流読書法や仕事の裏側などを本人が明かす。

坂本龍馬がいなければ海援隊というバンドもない

本っていうのは面白い。皆さんも想像つくかもしれないけど、私の読書歴の始まりは司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』です。

18歳。高校3年の夏、非常にダイナミックなタイトルが目について本屋の書棚のその本を手に取ったのが何もかもの始まり。読んでみて、龍馬のでかさに驚いた。売れてるとか評論家が褒めてるとかは関係ない。

「この本は俺のために書かれたんじゃないか!?」とうぬぼれた。司馬遼太郎という人には会ったことないけど、この人は俺のために書いたんだって思っちゃった。

でも、そう思い込んだとき、1冊の本というのは最高の極意を伝える秘伝となるんじゃないかな。本というのは誰かが何か言いたいことがあったり、何かを発見したことを書くんですけど、その本の中から、さらに読者が独自に発見したことが、その人の人生を揺るがすようになっていく。

いい本というのは著者を書く。司馬遼太郎は坂本龍馬のことを書いたけど、逆にいうと坂本龍馬が司馬遼太郎という人を描いたといえる。そしてこの私も、坂本龍馬がいなかったら、司馬遼太郎さんの本に出合うこともなかったし、海援隊というバンドも組んでない。だって海援隊って龍馬が作ったわけだし。そう考えると本というものは人の人生を描いてくれるものだといえる。

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