春になって、リクルートスーツ姿の学生を見かけることが多くなった。まだそのスタイルに慣れていないようだが、誰もが若く生気にあふれているように見える。
しかし、不安を抱いている学生が圧倒的に多く、就職活動に自信を持つ学生は少数だ。その背景は何なのか、探ってみた。
3月時点で6割の就活生が不安
HR総研では、楽天「みんなの就職活動日記」の会員を対象にしたアンケート調査を3月に実施し、約1000人からの回答を得た。その中の設問、「就職活動についてどう思うか」に対し、「楽観している」は7.0%、「やや楽観している」は21.9%、という結果になった。両方を合わせても3割に満たない。ところが、「やや不安である」は29.8%、「とても不安である」は28.2%で、不安を抱く学生はほぼ6割にも達している。
文系、理系別で見ても、不安を抱く学生比率は、あまり変わらない。文系でも理系でも「やや不安である」と「とても不安である」の合計はそれぞれ6割だ。また、就活では大学のカテゴリーで論じられる、「旧帝大クラス」「早慶クラス」「上位国公立大」「上位私立大」といった大学別でクラス分けしても、「楽観」と「不安」の比率に大きな変化はない。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら