「毎年採用」を漫然と行う会社が崩壊するワケ

人の採用は遠い先を見越して考えるべきだ

人ほど貴重なものはありません。しかし、人ほど怖いものはありません(撮影:今井康一)

現在は人手不足だということです。他の要因もあると思いますが、上野の青空テントは、どこかに消えてしまいましたし、大きな駅の構内や周辺の地下階段に寝ていたホームレスの人たちも、一時ほど見かけなくなりました。

本連載は今回が第2回。筆者の経験に基づく正統派のリーダー論・骨太の経営論を毎週金曜日に掲載します

文部科学省と厚生労働省が発表した2016年の新卒の就職希望者の就職率は、2008年のリーマンショック前を上回り、なんと97.3%(昨年4月1日時点)ということです。数年前まで、企業は採用を控え、就職は買い手市場。「大学は出たけれど現象」でしたが、ここ2、3年は売り手市場になっています。つまり、数字の上では、仕事内容や業種を選ばなければ、100%就職できる状況ともいえます。

企業は人材が欲しい、人手が欲しいということで呻吟していることでしょう。しかし、あまり安易に人材を採用していると、やがて会社も、採用された特に若い人たちも、悲惨な状況になるのではないかと案じています。

「非連続的社会」がやってくる

いま、粛々と第4次産業革命が起こっています。ビッグデータ、AI(人工知能)、ロボット、IoT、シェアリングエコノミーによって、これからの社会は、いまに私たちが想像もできないような世の中になります。

2030年までに半分近く、49%の仕事、業種が消えてなくなるといわれています。

コンビニ、スーパーからレジ打ち店員がいなくなります。一般事務員は不要になります。ほとんどの弁護士、会計士、税理士、司法書士、土地鑑定士、大型トラック運転手、バス運転手、タクシー運転手、電車運転士、警備員、受け付け業務、庭師・園芸作業者、通訳、コールセンター員、会計経理事務員、秘書業務、中央官庁上級公務員などなどの仕事、業種が消えるとイギリスのオックスフォード大学などが発表しています。

このことはすでにご承知のことと思います。いわば、今までの変革とはまったく異なった、異次元の、ヨーゼフ・シュンペーターの言葉を借りれば、「非連続的社会」が、もう13年後には、やってきます。いままでの変革は”改善・改良”でしたが、これからは”革新・革命”なのです。

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