「将来やりたいこと」を絞り込む必要はない 無数ある仕事を「定義」するのは自分だ

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米国留学中の大学3年生からのお悩み相談です(写真:AKIRA / PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

はじめまして。私は都内にある私立大学の3年生で、今は米国留学の最中です。
3年生も終わりが見え、就職の準備として業界研究や企業研究に励んでいます。大学では文化人類学セミナーに属しており、文化や伝統、社会の変化などを研究しています。そのようなこともあり、可能ならば将来これらの知識を生かせる、もしくは関連した仕事につき、「古きよき日本」を国内や海外へ伝えたいと考えています。
たとえば地方創生や伝統工芸品の再生などです。しかし、「文化」の定義自体があいまいで、とらえ方は人それぞれです。この幅広い業界で私が考えているような仕事はいったいどこにあるのでしょうか。また、どういった企業が存在するのでしょうか。
自分が甘く、調べ切れていないだけかもしれませんが、思い切って経験者に聞くのが得策だと思い、投稿させていただきました。よろしくお願いいたします。
大学生 蟹江

自分自身が「納得」することが第一歩

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何かを成し遂げようとするには、まずは自分の中で「あるべき形」を形成することが大切です。そしてその「あるべき姿」はそのあたりに存在するものではなく、あくまでも自分自身で作り上げる必要があるのです。

文化という分野に限らず、こと周りの人を納得させようとしたり、何かを伝えようとする際には、まず自分自身の中で、その定義も含めて腹落ちしていないといけません。それがすべての第一歩です。

今回の例で言うと、蟹江さんが書かれているように、文化という定義があいまいだからこそご自身の中でどう定義するかが大切なわけです。加えて、どんな仕事についてもその仕事を通じて自分が何を成し遂げようとしているのか、これも人によって多々異なります。したがって、そこでもご自身でご自身の仕事をどう定義するかが大切なわけです。

アニメの制作会社や映画の配給会社に勤務している人や和食の外食産業に勤務している人の中には、「自分は日本文化を背負って立つ仕事をしている」ということをモチベーションに仕事をされている人もいらっしゃるでしょう。

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