リアルに回帰する、消費者 なぜ、日本人はモノを買わないのか?【第2回】
大阪の流通・小売大戦争のキーワードは「体験」
いま、大阪駅周辺に注目が集まっている。2011年4月には大丸梅田店が全館リニューアルし、同年5月には大阪ステーションシティがオープンした。さらに、2012年11月には阪急うめだ本店の改修が完了し、2013年4月にはグランフロント大阪が開業するなど、まさに流通・小売大戦争の様相を呈している。
各社とも流通・小売大戦争に勝ち抜くために、様々な趣向を凝らしているが、そのキーワードの1つが「体験」である。例えば、阪急うめだ本店は「劇場型百貨店」をコンセプトに掲げ、非物販スペースを20%も確保している。中でも注目されているのは、9階に設けられた吹き抜け大空間の「祝祭広場」で、体験イベントが年間を通じて開催されている。
他に目を向けると、グランフロント大阪の目玉の1つは、「ナレッジキャピタル」と呼ばれる施設である。ナレッジキャピタルには、各企業が情報発信する「フューチャーライフスタイルショールーム」や最先端の技術に触れられる交流施設「ザ・ラボ」などのスペースがあり、来訪者は様々な体験をすることができる。
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