「スプラトゥーン2」試射会でわかった面白さ ブキや操作系、ゲーム性はどう変わったのか

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

Switchでは、画面をテレビに映すTVモードの他に、Switch本体をテーブルに置くテーブルモード、本体にJoy-Conをくっつけて画面ごと持つ携帯モードの3つがあり、スプラトゥーン2もこれに対応している。基本的にはTVモードでプレーしながら、テーブルや携帯でもプレーしてみたが、後者2つには短所があった。

テーブルモードでは画面が小さく、また画面との距離が携帯モードよりも離れることから、どうしても細かい部分が見づらく、相手を見失うことが多かった。

携帯モードでは、画面は顔に近いので見やすいのだが、とにかくジャイロ操作との相性が悪い。照準(エイム)の操作のために画面を動かすと、当然画面も動いて見にくくなってしまう。友達と持ち合って遊ぶなど、携帯モードでのプレーが多くなる人は、ジャイロ操作をオフにして、右スティックでのエイミング技術を取得しないと、プレーは安定しないだろう。

また、今作ではジャンプボタンが初代のXボタンから、右スティックに近いBボタンに変更された。意図としては右スティックにいちばん近い位置にジャンプボタンを配置したということだろう。

Xボタンをつい押さないように…慣れるしかない

やはり慣れというのは怖いもので、前作をプレーしていた人はもちろん、Xボタンがジャンプボタンとなっている「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」をプレーしている人も、ジャンプしようとしてXボタンを押してしまうということが多かったようだ。僕は幸い、ゼルダでのXボタンジャンプが使いにくいと思って、オプションでBボタンに変更していたので、それほど混乱はなかった。ただ、ピンチの時などに慌てると、初代を思い出してついXボタンを押してしまうことがあった。これは慣れるしかない。

そのXボタンを押すとどうなるかといえば、マップが表示される。マップはお互いのインクがどのように塗られているかや、味方の位置などが分かる重要な表示だ。初代ではWiiUのハード性能を活かして手元のWiiUPadに常にマップが表示されており、時折手元をちら見して、状況把握をすることが、勝利への鍵だった。

ところが、Switchでは画面は1画面しかないので、マップはXボタンを押してメイン画面に大きく表示する方式に変更となった。マップを見ると、周囲の確認ができなくなるのは仕方ないとしても、Xボタンを押して表示して、さらにXボタンを押すと消えるという操作方法は、とても面倒に感じた。ゲーム中それほど「マップをじっと見る」ということはしないし、長くても数秒なのだからXボタン押しっぱなしで表示、Xボタンを離したらマップが消える方が、使い勝手が良いと思う。

また、味方や、倒された後に再スタートする「リスポーン地点」に移動できるスーパージャンプにしても、マップ表示時に方向キーを押した時点で成立して欲しい。方向キーを押した後にわざわざAボタンで決定する必要性を感じなかった。スーパージャンプはやられて再スタートした後に急いで仲間のところに行きたい時はもちろん、不利な状況に追い込まれた時に、リスポーン地点に戻るためにも使用する。やられてもリスポーン地点には戻ってしまうのだが、やられてしばらく動けなくなるよりは、自主的に戻って立て直した方が、すぐに戦線に復帰できる。

そうした緊急性のあるジャンプをする時に、Aボタンを押すというワンステップがとても手間となってしまう。このあたりは、是非とも基本操作を変更するなり、オプションで対応するなりして欲しい。

次ページ先行試射会の心配はちゃんとつながるかどうかだった
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT