採用面接、「親の職業」を確かめても良いのか 「立ち入った質問」はどこまでがセーフ?
面接で、恋人の有無など立ち入った質問をしてくる会社は辞退すべき――。ハローワークの相談員からそうアドバイスされたというエピソードが、ツイッターに投稿された。
ハローワークの相談員いわく、面接での「恋人いる?」系の質問は「立派なセクハラ」なのだそうだ。「今後会社に入るかどうかもまだ分からないたかが数分の知り合いに突っ込んだプライベートを聞いてくる会社は100%クロだからそれを聞いた時点で辞退を考えなさい」と真顔で言われたという。
ネット上のQ&Aサイトにも、面接で「家族の職業と勤務先」や「結婚の予定」などを聞かれて困惑したという書き込みがあった。面接で求職者に対して、恋人の有無や結婚予定などプライベートに関する質問をすることは、法的に問題があるのか。中村新弁護士に聞いた。
業務目的の達成と関係ない質問は控えるべき
「職業安定法第5条の4は、求職者の個人情報の収集・保管・使用は、業務の目的の達成に必要な範囲内で行わなければならないことを定めています。
したがって、会社の業務目的の達成と関連しない事柄についての質問は控えるべきです。また、求職者本人の能力や資質では動かしがたい事柄についての質問も、差別的な意図を疑われかねないので避けるべきです」
恋人の有無や結婚予定などに関する質問は、控えるべきなのだろうか。
「恋人の有無は求職者のプライバシーに関することであり、会社の業務についての適性や資質とも無関係な事柄なので、質問すべきではないでしょう。プライバシーの侵害ないしハラスメントに該当する可能性もあります。