イタリアでも「カップ焼きそば」はウケるのか 日本食ブームはインスタント食品でも有効?
イタリアは、言わずと知れたスローフード発祥の地。マンマの料理が世界一だし、おばあちゃんの畑で採れたトマトで作ったトマトソースを1年中使うし、なんなら旅行にも持ってちゃうし……(本当)。老若男女が健康的な食生活を好む傾向にあります(基本人間はそうなのかもしれないけど)。美味しい夕食を作りたいがゆえに、仕事を放りだしてとっとと帰る人が多い国では、インスタント食品業界もやる気を失うのか、イタリアのインスタント食品は日本のソレと比べたら、鼻で笑っちゃうくらい発展していません。
鶏が先か、卵が先か。種類も少ないから使う機会も極稀で、瓶詰パスタソースや冷凍ピッツァもありますが、冷蔵庫に食材が何もないうえ、空腹で死にかけているくらいのときに使う「最後の手段」の位置づけ。
それでも、火にかけたり、オーブンで焼いたり。お湯をかけてどーにかなるレベルのものでもないので、人によっては料理した気分さえ味わえそうなものですが、イタリア人はミゼラブルな香りを漂わせ、「ああ、こんな食事をしなくちゃならないなんて!」と嘆き悲しみながら、震える手で封を切るのです。
要するに、これだけ馴染みが薄~いインスタント界において、スーパーマーケットのいわゆる「ツキダシ」に山積みになるカップ麺。その風景は、たいそう衝撃的なわけです。
噂のカップ焼きそばをイタリア人が体験してみた!
さて、前置きが長~くなりましたが~、ココから本題です! 話題のカップ麺の中でも、特に人気を博しているヤーキソーバーを健康優良な30代のイタリア人たちが初体験してみました!
まずは、作り方を把握するところからスタートです。このピュアさ! これが、インスタント経験の浅い平均的なイタリアの30代の姿です。健康的!
今回、試食チャレンジしてくれたのは、安い白ワインを飲むと胃が痛くなるというデリケートなルーベン君と、最近、YouTubeで出汁の摂り方を勉強中のジョルジャさん、箸の持ち方が独自過ぎるフェデリコ君とワカメが食べられないカミッラさん。映像ディレクターやカメラマンなど、忙しい業界人ながら爽やか健康ライフをキープする4人です。