積極的に長時間労働したい人が見落とす盲点 バリバリ働いて成長したい若手の悩み

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働きたいだけ働かせてほしいのですが…(写真:den-sen / PIXTA)
結婚・出産で大きく変化する女子の人生は、右にも左にも選択肢だらけ。20代はもちろん、30代になっても迷いは増すばかり。いったいどの道を選べば幸せに近づけるのか? 元リクルート“最強の母”堂薗稚子さんがお答えします。
※お悩み相談はこちらのアドレス(onnaーsodan@toyokeizai.co.jp)まで

 

【ご相談】
ベンチャー企業に昨年、新卒で入社した者です。大学時代から、20代のうちに起業したいという目標を持っていましたので、社会人になったら数年はベンチャー企業でがむしゃらに仕事をして、同世代の友人よりたくさんの経験を積み、成長したいと考えていました。ところが実際に入社してみたら、新人だからなのかもしれませんが、「長時間労働はさせられない」と業務内容も加減され、仕事をしたい日でも早い時間に帰されます。社会的に、長時間労働を是正しようとする動きがあるのは知っていますが、「今は働きたいだけ働かせてほしい」と思ってしまいます。働きたいだけ働く権利、というのだってあると思うのです。せっかく覚悟して就職したのに存分に働けないなんて……と悔しい気分です。どう思われますか?

「もっと働きたい」という声

この連載の過去記事はこちら

学生時代から、自分の働き方をイメージし、就職によって得たいものをきちんと決めていたなんて、立派ですね。覚悟をもってベンチャー企業に飛び込んだ、あなたの気持ちがよく伝わってきました。また、長時間労働をどう撲滅するか、これだけ議論が重ねられている中で、この問いをするには勇気がいったことでしょう。

「長時間労働」の課題は、業界や企業、職種、雇用形態など、それぞれにそれぞれの事情があり、解決すべき優先順位や施策が異なると思うので、ひとくくりにして議論するのは難しいですね。あなたは、いわゆるオフィスワーカーとして働いていらっしゃるようなので、今回は、それを前提に一緒に考えてみたいと思います。

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