「メルセデスAMG」800馬力の超ド級マシン ジュネーブで披露された「GT コンセプト」
これはまた、ボディから新開発したモデルとして、AMG SLS、AMG GTに続く3台目となる。
メルセデス・ベンツのチーフデザイナーであるゴードン・ワーグナーによるロードカーのスタイリングは、どれもボディサイドに2本の個性的なキャラクターラインをくっきりと描くものだったが、AMG GT コンセプトにはそれがない。
このコンセプトに先だって発表されたメルセデス・ベンツ Eクラス・クーペではキャラクターラインが1本だけに減らされていたことを思うと、キャラクター・ラインなしのAMG GTコンセプトはそのさらに一歩先を行くデザイン、と見ることができる。ちなみに量産モデルは今後2年以内には発売する予定である。
AMGの50周年記念モデルはこれ1台で終わらない
楽しみなのは、AMGの50周年記念モデルはこれ1台で終わらないことだ。それどころか、これよりはるかに大きな話題を呼ぶに違いないニューモデルが今年のフランクフルトショーで発表する、と予告された。
プレスコンファレンスで短時間、紹介されたティーザー映像を見るかぎり、それはプロトタイプスポーツカーのような外観を持つロードゴーイングスポーツカーで、どうやらメルセデスAMGのF1用パワーユニットをハイブリッド・システムもろとも搭載、パワーは1000ps程度で価格は2億円ほどの限定モデルになるようだ。ハイパーAMGが、ハイパーカー戦線に参戦するわけだ。すごいことになってきた。
AMGの歴史は、1960年代後半にまで遡る。もともとメルセデスのエンジニアだったハンス・ヴェルナー・アウフレヒト(A)とエバハルト・メルヒャー(M)が、ドイツ・シュトゥットゥガルト近郊のグローザスパッハ(G)にあるアウフレヒトの家でメルセデス・エンジンをレース用にチューンナップする作業に取り組んだのがスタートである。
彼らが手がけるエンジンはサーキットで次々と成功を収め、評判が評判を呼ぶ。そして、アウフレヒトとメルヒャーはメルセデスを退職すると1967年に新会社を設立する。これが現在に続くAMGの始まりとなった。
(文:大谷達也)
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