ベンツ「新型Eクラス」にワゴンは必要なのか

SUV全盛の今に果たす役割と位置づけを探る

このクルマの最大の目玉は、荷室が広く、リアクォーターをはじめ、デザイン性を重視している点だ

わざわざステーションワゴンを作る意味とは

SUV全盛の時代において、わざわざステーションワゴンを作る意味はあるのだろうか? しかも、最近ではメルセデス・ベンツでいうところの”シューティングブレーク”なる4ドアクーペ・スタイルがあって、その隙間に旧来のステーションワゴンが生き残る余地はあるのだろうか?

メルセデス・ベンツ「Eクラス・エステート」の発表会に向かう道すがら、そんな疑問を胸に本拠地であるドイツ・シュトゥットガルトを訪ねた。市内を見晴らす小高い丘の上に着くと、約100年もの歴史を誇る老舗テニスクラブでATPリーグの試合「メルセデス・カップ」が行われていた。メルセデス・ベンツのスポーツ支援といえば、日本ではゴルフのイメージが強いが、トライアスロンやテニスなど、広範なスポーツを支援している。

ひとしきりテニス観戦を終えた昼下がりの午後、いよいよ、新型Eクラスをベースにしたステーションワゴン「Eクラス・エステート」がベールを脱ぐ時間がやってきた。マーケティング部門を率いる取締役のオラ・ケレニウス氏は、「Eクラス・エステート」のカスタマープロファイルに合致するような人物像のようだ。

「今年4月に発売したEクラスのセダンは好評で、ドイツ国内だけでも13万人もの人がディーラーに足を運んでくださっています。今日発表する『Eクラス・エステート』は、父であり、母である方々に納得していただけるモデルです。子どもたちほど大切なものはないけれど、後席で子どもが喧嘩するなか運転するほどチャレンジングなものはないと理解している人々に向けて、お届けします。実際、私も、3人の子どもを持つ身で、そのことを実感しています」

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