ベンツ「Gクラス」はいったい何がスゴいのか 3510万円!本格4WDの開発責任者に聞く
まさに原寸大のチョロQ
2015年のジュネーブ・ショーでワールドプレミアされたG550 4×4²(フォー・バイ・フォースクエアード)は、2014年に登場し、翌年日本でも発売された6輪オフローダーG63 AMG 6×6の弟分ともいえる存在である。ただし、G63 AMG 6×6が車名にAMGの名を冠することからも分かるようAMGのフラッグシップモデルあるのに対して、こちらはあくまでもGクラスのトップモデルという位置づけである。
その最たる理由は主にエンジンにある。G63 AMG 6×6が、最高出力400kW(544ps)、最大トルク760Nm(77.5kgm)を発生するAMG謹製となるV型8気筒5.5リッター直噴ツインターボエンジンに対して、こちらは最高出力310kW/421psの4リッターV8ツインターボのメルセデス製パワーユニット。AMG製ユニットの未採用がAMGを名乗らない直接の理由である。
ただし、G550 4×4²のエンジン、実はAMG GT やAMG C63にも搭載される4リッターV8ツインターボと基本的には同一。パワーこそG550 4×4²への搭載にあたり抑えられているが(AMG GT Sは375kW/510ps、AMG GTでは340kW/462psの出力)、このディチューン版AMGパワーユニットを搭載していることは、また別の意味で注目に値する。