経営者と宗教者はなぜ”似ている”のか? 「経」の一文字が意味すること

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「経」の一文字が意味すること

逆に住職という仕事は、「宗教者×経営者」という2つの重い役目を両立させなければならない難しい仕事です。皆からの期待に応える宗教者になるというのは、なかなか大変なことですし、お寺が社会の中で果たすべき役割をしっかり果たせるように導く経営者としての役割も大変です。

しかし私は、これらをそれぞれ突き詰めていくと、最終的には同じ道に統合されていくものだと思います。「経」という字、経営の経でもあり、お経の経でもありますが、もともとの意味は「縦糸。物事の道理」といった意味がありますが、物事の道理は道理であるかぎり、ひとつです。

あなたの会社のトップ経営者の姿に、宗教者を感じることはありますか?

松本 紹圭 光明寺 僧侶

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まつもと しょうけい / syoukei matsumoto

1979年北海道生まれ。本名、圭介。浄土真宗本願寺派光明寺僧侶。蓮花寺佛教研究所研究員。東京大学文学部哲学科卒業。超宗派仏教徒のウェブサイト『彼岸寺』(higan.net)を設立し、お寺の音楽会『誰そ彼』や、お寺カフェ『神谷町オープンテラス』を運営。

ブルータス「真似のできない仕事術」、Tokyo Source「東京発、未来を面白くするクリエイター、31人」に取り上げられるなど、仏教界のトップランナーとして注目される。2010年、南インドのIndian School of BusinessでMBA取得。現在は東京光明寺(komyo.net)に活動の拠点を置く。2012年、若手住職向けにお寺の経営を指南する「未来の住職塾」を開講。全国各地で各宗派から意識の高い若手僧侶数十名が「お寺から日本を元気にする」志のもとに集結し、学びを深めている。

著書に『おぼうさん、はじめました。』(ダイヤモンド社)『"こころの静寂"を手に入れる37の方法』(すばる舎)『お坊さん革命』(講談社プラスアルファ新書)『お坊さんが教えるこころが整う掃除の本』(ディスカヴァー21社)『脱「臆病」入門』(すばる舎)など。
 

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