ベテラン弁護士が「相続で争うな」というワケ 「カネと引き替えに失うもの」が大きすぎる

遺産争いほど悲しいことはない
私のように47年間も弁護士をしていると、さまざまな争いを見ることになります。
弁護士は争いがあるから成り立つ職業ですが、本当はどれも、争わないほうがいいと思っています。争ってよいことは何もないからです。
争いは不運の道、不幸の入り口です。
それがわかっていて、争いを飯の種にしているのですから、弁護士というのはつくづく罪深い仕事だと思います。
ことに悲しいのが、遺産をめぐる争いです。親が亡くなっただけでも悲しいのに、続けて兄弟同士や親戚同士で財産を奪い合うのですから、本当にやりきれません。
私はいつも、遺産相続の問題が起こると、訴訟にはせずに早く和解するように説得することにしています。
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