「部下たちの残業が多くて、早く帰れと行っても帰らないことを悩む上司がいました。ある日、その上司に用事があっていつもより早く帰宅することに。が、途中で忘れ物に気づいて、オフィスに戻ることに。すると、もうオフィスには誰もいませんでした」
「このジョークがウケる国って世界中に2つしかないんだ。どこだか当ててみてよ」。そう相棒の韓国人社員に聞かれました。その2つの国とは、「キミの国とボクの国だよ(笑)」。日本と韓国は、上司が残ると部下が帰りにくい特殊な国民性のようです。
デキるひとは、部下が先に帰りやすい雰囲気を作る
デキないオトコは、ひたすら会社に「残る」。残業してオフィスに居続ける自分が好きなんです。それが周りにプレッシャーを与え、帰りにくい空気を醸し出していることにまったく気づかないからタチが悪い。
デキるひとは、特に自分が上司の場合はあえて早く職場をあとにして、周りが帰りやすい空気を心がけます。それでも遅くまで仕事をするのが必要なときは、デキるひとは「裏技」を使います。みんなが帰る時間が近づいてくると、「ちょっとコーヒー買ってくるね」と10分ほど席を離れる。周りが気を使わずに帰れるスキをつくるという、日本の職場にとってはありがたい裏技です。
デキるひとは、席を立つタイミングひとつで、チーム全体の生産性アップに大きく貢献していました。
トイレ、休憩、帰宅。日頃無意識に行っている「席を立つ」という行為。デキないオトコは自分の気の赴くままに、デキるひとは気になる人とのコミュニケーションや、チーム全体の生産性アップを考えて席を立つ。この大きな違いからは、自分の小さな行動がチームに影響することに気づき、チームの様子を観察して行動するという、デキるひとの姿勢がうかがえます。
ある心理学者の言葉を借りると、それは人間社会における「マネジメント」のお作法の本質なのかもしれません。ちょっとトイレに行く前に、周りを見渡してみませんか?
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