西野亮廣「僕はこれで勉強が好きになった」 「学びを娯楽に変える」究極の方法は?

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

西野:4冊目の絵本をつくったとき、「おカネ」のことで感じたことがありました。

藤原:『えんとつ町のプペル』ですよね。たしか、分業制で作ったとか。

西野 亮廣(にしの あきひろ)/絵本作家。1980年、兵庫県生まれ。1999年、梶原雄太と漫才コンビ「キングコング」を結成。活動はお笑いだけにとどまらず、3冊の絵本執筆、ソロ・トーク・ライブや舞台の脚本執筆を手掛け、海外でも個展やライブ活動を行う。最新刊『えんとつ町のプペル』は25万部を超えるベストセラーになっている(撮影:今井康一)

西野:ええ。僕はずっとおカネに興味がなかったんですが、「好きなことで生きていこう」と決めたとき、おカネときちんと向き合わなければならない現実に気づいたんです。やりたいことがあっても、おカネがないとできないじゃないですか。

藤原:そこではじめて「クラウドファンディング」を知ったんですか。

西野:そうなんです。おカネときちんと向き合い、おカネの正体を把握することで、活動の幅が一気に広がりました。「面白い」ことの選択肢が増えることがわかったんですね。そこで、「なぜ学校でおカネの授業をできないのか」という疑問が湧いてきたんです。

藤原:それには、先ほど述べた「決まったカリキュラムの下に教えなければいけない」というルールに加えて、先生というのは「経済といちばん遠い人」がなっているという実態もあります。だから、「おカネの話」は不得意という現実もあるんです。

「正解」と「納得解」の両方を学ぶ場所が必要

【4】「正解のあること」しか教えない

藤原:つまり、いまの学校は「正解だけを教え続けている」のが現状なんです。しかし、「正解」を正しく運用すればやっていける時代は終わりつつあって、これからは「正解のない問題」が増えていくはずなんです。「正解」ではなく「自分なりの答え=納得解」を見つける力をつけることも、今後の学校教育では必要なことだと思うんです。

『えんとつ町のプペル』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

西野:でも、「正解」を教えるのがいけないわけじゃないですよね。

藤原:そうですね。たとえば、外国人が日本に来たときに何に驚くかというと、時速300キロメートルの新幹線が分単位で正確に発着することだというんです。そんな国はほかにない、と。

西野:ほかで言ったら、値段の安いカジュアルなレストランでも別々の料理が同時に温かい状態で出てくるという感じですか?

藤原:そうそう。こうしたきまじめさが外国人を引き付けるわけです。そう考えると、「正解」と「納得解」が7対3ぐらいの割合になるようにするのが、いちばんいいんじゃないかと僕は思うんです。

西野:なるほど、たしかにその「きまじめさ」は日本の強みですね。そう考えると「7対3」ぐらいがよさそうですね。

(構成:高橋 扶美/佐藤 真由美)

藤原 和博 教育改革実践家、「朝礼だけの学校」校長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ふじはら かずひろ / Kazuhiro Fujihara

元杉並区立和田中学校校長。元リクルート社フェロー。『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』(東洋経済新報社)など著書多数。講演会は1200回、動員数20万人を超える人気講師としても活躍中。

この著者の記事一覧はこちら
西野 亮廣 芸人・絵本作家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

にしの あきひろ / Akihiro Nishino

 1980年兵庫県生まれ。黒いペン1本で描いた絵本『Dr. インクの星空キネマ』を皮切りに、モノクロの絵本『ジップ&キャンディロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』、カラーの絵本『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック〜約束の時計台〜』『みにくいマルコ』、小説『グッド・コマーシャル』、ビジネス書『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』『ゴミ人間』『夢と金』など、幅広いジャンルで続々と刊行、すべてがベストセラーとなっている。 原作・脚本・製作総指揮を務めた『映画えんとつ町のプペル』(2020)では、映画デビュー作、かつコロナ禍にもかかわらず動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たし、世界中の映画賞も数々受賞。原作・脚本・製作総指揮を務めたコマ撮り短編映画『ボトルジョージ』(2024)では米アカデミー賞のショートリスト入りを果たす他、世界中の映画賞を数々受賞。 また、ミュージカル『えんとつ町のプペル』でも、製作総指揮・原作・脚本を務めると、開幕前に3万席のチケットを完売し、総制作費4億 5000 万円についても初週で回収を完了。圧倒的世界観で国内外の評判を集めた。ニューヨーク・ブロードウェイでは、ミュージカル『CHIMNEY TOWN』の制作も進行している一方で、舞台『OTHELLO(オセロ)』(2025、主演:デンゼル・ワシントン、ジェイク・ギレンホール)の共同プロデューサーを務め、ブロードウェイ週間興行成績で3週連続1位に輝く。 そして、映画としての第2弾、『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』(2026 年春公開)では、事業投資型クラウドファンディングによって、製作費4億8000万円を、34時間で集めている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事